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49、裏ボスは裏ボス

本日3話目です。

「君は賢い子だ」


 中腰になった裏ボスが俺の目を見てそう笑いかけた。


 なぜだろう。すごい裏のある言葉に聞こえる。

 勘ぐりすぎだろうか?

 初めの印象が印象だからかもしれない。


 副官になれる人。

 それは人に信頼されないとできたことではない。

 少なくとも責任者に信用されないことにはダメだ。

 そして高い能力がないといけない。

 高い能力とは身体能力を意味していない。

 コミュニケーション能力であり、交渉能力だ。

 人に正確に情報を伝える能力。

 人と交渉し状況をコントロールする能力。

 交流を持ち関係を広げ影響力を高める能力。

 他にも様々な事務能力が必要になる。

 知識も知能も生半可なモノではないだろう。

 この世界の事だ。交渉の中には戦闘能力なども問われるモノもあるかもしれない。


 絶対すごい人だ。


「副官様の方がすごいと思います」

「何?」

「副官様はミラ先生よりも偉くて、父さんや母さんに敬われているラミ様を叱れる人です。

 絶対すごいです!」

「ふふふふ……。見どころありますね、君。なんていう名前でしたか?」

「リクです!」

「そうですか。覚えておきましょう」


 笑いながら裏ボスは去っていった。

 彼の後ろには気づけば数十名はいようかという人が続いていた。

 さらに気づけばいつの間にかタマゴが回収されていた。


「あの方に目を付けられるなんてすごいな……」

「すごい人だと思います」

「彼は本当にすごい。先代の英雄筆頭の頃から彼は活動していて、今居る人のほとんどは何かしら彼のお世話になっている。彼に対して頭が上がる人の方が少ないよ」


 うん、やっぱり裏ボスでした。

 1番偉い人がラミ様だと思ったら、実は裏ボスの方が影響力が高かったというパターンだ。

 実際、責任者という意味で決定権があるのはラミ様だけど、裏ボスはそれを陰で操作しているみたいな感じじゃないだろうか?

 初めの印象って合っていたんだ。


「さてと……いつまでもこんな荒れ地に突っ立っていてもしょうがないから、帰るよ」

「はい」


 ミラ先生は俺を抱え上げると行きと同じように車に乗って都市へと帰宅の途についた。


「ミラ先生、僕って今日はどこに泊まるんですか?」

「しばらくはアタシん家だね。リク君はまだ小さいからさすがに学生寮はムリだからな」


 ミラ先生の家か。

 ……サバイバルグッズがたくさんありそうだと思うのは俺だけだろうか?

 ナイフだったり、簡易テントだったり、ロープだったり、サバイバルに役立ちそうなグッズがたくさんありそうな気がしてならない。

 そもそもの問題としてミラ先生って独身なのだろか?

 もしかして既婚者?












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