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47、殻

 さっき使った魔力の量は求心力を解除してから1秒分。

 同じくらいの量を放出すると考えれば同じ時間かければ大丈夫だろうか?

 1秒に1回、使えると思えばいいだろうか?


「ゴーレムクリエイト」


 球ゴーレムが1つ。


「ゴーレムクリエイト」


 タマゴが2つ。


「ゴーレムクリエイト」


 タマゴが3つ。


「ゴーレムクリエイト」


 タマゴが4つ。


「ちょっと待て。なんでそんなポンポン作り出せるんだ?」

「どのくらいの魔力でこの魔法が使えるのかわかったからです」


 1秒間に放出する量はほぼ一定。

 放出される魔力が保有している魔力の量に比べてわずかなため、放出にかけられる圧力が一定だからだろう。

 だから時間に気を配れば放出する魔力の量もある程度制御できる。

 1度深くイメージしたことだからか、魔法にかける時間も短くできるようだ。


 ただこの方法だと放出する魔力量が限られる。

 そもそも爆発するまで何秒の猶予があるのだろう?

 爆発するぎりぎりの時間まで放出しても、ミラ先生のファイアボールのような魔法を作れるだけの魔力は放出しきれないと思う。

 この方法での魔力の放出はもしかしてイレギュラーなのではないだろうか?


「……わかった。その魔法はマスターしたって認めよう。

 次の魔法を練習しようか」

「すみません、ミラ先生。体外にある魔力ってどのくらいの時間で爆発しますか?」

「そうだな……属性にもよるな。アタシの火属性なら30秒だが土属性なら1分くらいだな」

「1分ですか?」

「あぁ。土属性は爆発しにくい属性で、代わりに魔法に必要とする魔力の量も多いんだ」

「分かりました」


 土属性は爆発しにくいか。

 それは助かった。

 ただ爆発まで1分となると、最大でタマゴの60倍までしか魔力が1度に使えない。

 ミラ先生のファイアボールはどう考えてもタマゴ換算で60個では作れないだろうと思う。

 この方法では使える魔法に制限ができてしまう。


 考えられるとしたら殻を破ること。

 にじみ出る魔力だけでも魔法は使えるが、殻を破らないことには1度に使える魔力の量に制限がある。

 ただ破れば取り返しのつかないことになる予感がしてならない。


 もう2度と殻は治らないし、元に戻れない。

 そんな予感がしてならない。


 もし魔力が制限なく放出される状態になったら?

 もし魔力が溜まらなくなったら?

 もし殻を破ったらこの体はどうなるのだろうか?


 嫌な予感しか感じられない。

 とりあえず今は殻を破らない範囲で魔法を使っていこう。

 次の魔法はタマゴの応用でいこう。

 さっきは転がす方向でいったから次は跳ねさせてみようかな?


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