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46、監視の人員

「まずはおめでとう。これで君も魔法使いだ。

 魔法を使い慣れるまでは見守り隊がつくが気にするな。

 彼らは被害を抑えるために必要なんだ」


 知らない場所で魔法を使われて大爆発を起こされたら対処できないからということだろう。

 それはしょうがないか。

 早く魔法に慣れて監視がなくなるようにしないとだ。


 それが出来ない場合最悪どこか僻地で殺される可能性もあるんじゃないだろうか?


 俺を監視する、つまり最悪大爆発を押しとどめる必要がある。

 押しとどめる力量が必要ということはそれだけ人員を割かないといけないわけだ。

 たった1人の子供を見ているだけのために。

 それもイレギュラー分子であり、特に何の役割ももたない、持たせる予定がなかった者にだ。

 その人員にしても、元々はそんな役割を背負うことを考えておらず、自分たちのやることがあったことだろう。

 大惨事が起きれば他人事じゃないから今は出張ってきているだけで、本来の業務を滞らせているわけだ。

 本来の業務の滞りによる損害と俺の価値。どちらが優先されるかによって今後の進展が決まってしまうと考えた方がいい。

 もし何も役に立たない、制御不可能な暴走する力の塊だと認識されれば、僻地で抹殺されてもおかしくない。


 まずは制御可能な力であることを示し、監視人員を減らす事。

 次に自身の有用性を示し、都市に貢献する事で現在起こしている損害を解消する事。

 そしていいように使われる存在ではなく、自由に振舞える権力を獲得する事。


 今後、自由であり、長く生きていたいなら、全部クリアしなくてはいけない。


 まずは1つずつ着実にやっていこう。

 魔法を練習できる機会はそうたくさんはないだろう。

 大きな魔法を使うかもしれないと監視人員が注意を払い、大量の人手を要するわけだから。


 つまり、やるなら今だ。

 今なら監視の人も多く、大きな魔法も練習が出来るかもしれない。


「すみません、ミラ先生」

「なんだ?」

「魔法をもっと使いたいです。今、練習してもいいですか?」

「いいが……できるのか?」


 体の中で圧縮したものを少し弱めて自然放出した分を使って、魔法を使っただけなのだ。

 体の魔力が減ったという感触すらない。

 もしかしたら0.1%も減っていないかもしれない。


「今、練習したいです。できたらさっきよりも大きな魔法も練習したいです」

「わかった。それならまずはさっきの魔法を安定して使えるようにする練習からしていこう。

 それで魔法を使うのにどれだけの魔力が必要になるのか体感で覚えようか。

 そうだな。10回。10回だ。

 アタシが魔力の出し過ぎを注意せずに同じ魔法を使えるようになったら、新しい魔法を使ってもいい。

 ただ今日は制限時間がある。後2時間程だ。できるかな?」






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