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41、神様と教会

「祈るって言われてもいきなり言われてもわからないよな。

 とりあえずだ。神様に向かって頼む。そんなつもりでいくといい。

 頼み方は自由だ。ただ神様によって好みがある。

 好きな頼み方をしてくれる人には快く応じてくれるし、嫌な頼み方をされればそっぽを向かれてしまうこともある。

 神話を通して神様の好みを知っていけばいつかいい頼み方が見つかるかもな。

 1番は実際に会って話ができればなんだが」

「会えるんですか? 神様に?」


 父さんと母さんとラミ様の話の時は木の神様に会いに行くために向かったっていう話だもの。

 会うことが可能な存在なんだろうな。

 神出鬼没の人間みたく思えるのはなぜだろう?

 ファンタジーの神様のようだ。


「土の神様の御所が国の中央にあるとのことだが会えるかどうかで言えば微妙だな。

 土の神様は好奇心が旺盛で御所に帰ってくることが稀らしい。御所に帰ってきたとしても信者が押し寄せてきたらどこかに行かれてしまうということで、教会が御所への参拝を制限しているくらいだ。

 それに神様のお気に入りの子供が1等級魔法使いになるという話もあるくらいで、もしかしたらアタシ達は既に会ったことがあるのかもしれない。

 ま。それは神のみぞ知るっていうことだ」

「そうなんですか……」


 教会は神様のマネージャーみたいな存在?

 だとしたらなんで父さんと母さんはあんな夜逃げみたいな引っ越しをしたのだろう?

 父さんと母さんは教会の何かを知っている?


「神様だからって一々全部1人ずつ対応してたら自分の時間がなくなっちゃうってもんさ。

 会える時は会えるだろうし、会いたい人になれば向こうから声かけてきてくれるだろう」

「分かりました」


 俺が悩んでいるところを見てかお姉様教官もといミラ様が優しく言ってくれた。

 悩んでいる内容が神様に会えないのかなだったと思ったのだろう。

 神様に会える会えないは置いておいて教会は怪しい。

 理由はいつか分かるだろうか?


「とりあえずだ。概要はこのくらいにしといて……。街の外に行くか」

「外ですか?」

「あぁ。街の外に行かないとアタシ達の魔法で辺りが吹き飛んじまう」

「魔法……!」

「そうだ、これから魔法を使いに行くんだ」


 ようやく俺も魔法使いになれるのか。

 生まれて2年と9か月……。前世を含めればだいたい30歳。

 俺の魔法がついに芽吹く……。


 土の魔法使いは微弱ながら木も火も水も金も使えるっていう話。

 でも俺の微弱って本当に微弱になるのだろうか?

 きっとならない。だって魔力たくさんだから。


 これから俺の時代が始まるっ!



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