表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドロップアウト転生。~俺はもう後悔したくない。~  作者: きのえいぬ
幼児期

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/383

19、街の中

「君はどこまで理解しているんですかねー?」

「何をですか?」

「……」


 俺に話しかけたと思って返事をしたらニキさんは黙ってしまった。


「リク君は今何したいですか?」


 不意にニキさんは静かな声で切り出した。

 いきなりの質問に戸惑いつつも、それはもう1つしか答えがない。


「外が見てみたいです」

「外?」

「はい、家の中にいたときは部屋の中、乳母車にいる時は乳母車の中。

 そこから見えるものに外はなかったんです」

「あれ? そうだったっけ?」

「はい、車の外の光景はどんなものなんですか?」

「うーん、普通の光景だよ」

「普通ってどういうものですか?」

「人がいて作業している感じかな?」

「どういう風にですか?」

「そうだね……実際に見てみる?」

「お願いします!」


 ニキさんが乳母車から俺を両腕で抱え上げた。

 父さんの硬い手とは違う商人の柔らかい手。

 背中から脇の下に手が入ると憎き乳母車の柵を越えた。


「わぁーっ!」


 周りには人がいた。

 服にはあまり明るい色を使っていない。けれど汚い色ではない。大人しい、きれいな色だ。

 衛生的に悪くなさそう。衛生的には現代日本に非常に近いだろう。

 思えば周りが臭かったりすることはなかった。

 公衆衛生はほかの転生者が気にしたに違いない。


 おしゃれな白い石畳。これは石で間違いないよな?

 建物には白いつやつやしたプラスチックのような材質の物が多い。

 作りやすいのだろうか?どうにもおもちゃの国のように見えてきた。


 火事の時が怖い。溶けたり有毒なガスが出たりしないだろうか?

 現代日本に比べて魔法という要素のせいで失火しやすいだろうから、その辺は考えたうえで選んだものかもしれない。


 目に見えるところに機械は見当たらない。

 電気自体は見つかっているだろう。

 高校レベルの知識があればボルタ電池程度のものは最低でも作れるはずだ。

 トランジスターまでくると俺には作る知識がないけれど、試行錯誤の末時間があれば糸口は見つけられるかもしれない。

 まぁ、機械は人間にできることができるようになるまで使い勝手が悪いだろうし、何より機械を作る機械ができるまで同じことを同じ量できる人間を雇うよりもかなりお金がかかるだろう。

 魔法という便利な物があれば人間にできることの範囲が地球よりも広いというのは言うまでもない。


 現代日本のように機械の利便性を知らなければ、力が必要な作業? 身体強化の魔法で十分、火力? 火魔法でいいじゃん、冷やす? 水魔法でいいだろう、で済ませてしまうに違いない。


「そんなに面白いのあった?」

「外の世界はこんな風だったんですね!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
gqch13hqlzlvkxt3dbrmimughnj_au0_64_2s_15


gto0a09ii2kxlx2mfgt92loqfeoa_t53_64_2s_d
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ