五冊目:森の中の密会1
急に寒くなりガタガタ震えながらもチョコチョコかいてます(−ωー;)
感想、評価など気軽にください(^v^)
まってま〜すヽ(´∀`)ノ
朝徒が出かけてから一時間が過ぎようとしていた。太陽は頭上から悠々と見下ろしているが森の中は意外にも涼しかった。
森の小さな滝に影が3つ………
それは、朝徒と黒き犬そして女性の影だった。
「まだ完全に昨日の話しを信じた訳じゃない。その真偽を確かめるために来た」
朝徒は開口一番にそう告げた。
すると見知らぬ女性が答えた。
「遅かれ早かれ猫達は動き出すでしょう。事が起これば進行するのは早い………もしかするともうすでに急速に進み始めてるかもしれません」
事が起これば急速に進む、ましてや既に進み始めてる……
女性の言葉に朝徒は背中に冷たいモノ感じた。
「納得できる真実を教えて欲しい。神様は確かに死んだのかもしれない………けど私には信用出来る要素が何一つない」
朝徒は黒き犬を睨む様に見つめた。
「信用たる要素か………神を喰った猫と会わせたら信用するか?」
「神様を喰らった猫か…あぁ、わかった。私もこの場所に来た以上覚悟は出来ている………だからそちらが知っている事全てを教えて欲しい」
「全てを話そう、まずは今の状況を何処まで理解しているか聞きたい」
朝徒は考えて今知ってる事を答えた。
「私達は神様が亡くなったことを知らないから今だ神様を捜している所だが神様は既に猫達によって殺されていた。そして神様の力を手に入れた猫達が人に復讐しようと準備をしている………私が知っているのはここまでだよ」
黒き犬は頷き今の状況を話し始めた。
「猫達はこの土地から人を消そうとしてる。この土地から人と言うモノを消す………その意味が解るか?殺すのではなく消すんだ。つまり人と言う存在を消して二度と人と言うモノが生まれないようにする。それが猫達が準備していることだ。」
殺すのではなく消す………その意味に朝徒は見知れぬ恐怖を抱いた。
「でも…どうやって猫が人を消す?」
「何も創り出すだけが神の力ではない消すのもまた力の一つだ」
「神様の力で消そうとしてるのか!」
「そうだ。何処まで進んでいるのかは解らないが猫達は今も着々と準備を進めているのはたしかだ」
(この話しが本当なら………いや、しかし)
「本当に…何処まで進んでいるのか解らないのか?」
朝徒は黒き犬に問い返すと黒き犬は考える様に少し間を置いてから答えた。
「何処まで進んでいるか知って奴は居る………だが今すぐには会わせる事が出来ない。夜にもう一度ここに来い…後の話しはそれからだ」
黒き犬は「夜の準備をしておく」と言い森の奥えと歩き出した。
黒き犬が見えなくなると共に居た女性が話しだした。
「クロも行ってしまったようだし自己紹介でもしましょっか。クロたらいきなり本題に入るから私の事言えなかったしね」
女性はそう言うと朝徒に座る様うながした。
「夜まで時間は長いわ。貴方に色々教えてあげるこれから生きていくための術をね」
―――夜までの時間、彼女の話は朝徒にどんな影響をもたらすのだろうか―――