一冊目:始まりの発端
初めましてカドタクです。
今回初投稿など素人ですが読んでくださると嬉しいです。
ちょっとした注意事項というか作者の身勝手なんですが、今回の作品‘猫達の遊戯’は本編ではありません!!(マテ
次回作品‘猫乙女らの遊戯’に繋がります。どう繋がるかは今はまだ秘密とゆうことでw
でわでわ、ゆっくりと読んでくださいまし。
遙か昔、一人の神様とたくさんの猫達が住む土地がありました。
その土地は1年中春の様に暖かく山と海、そして大きな森で覆われていました。
神様と猫達が楽しく過ごしていたある日、海から大きな箱に乗った生き物がやって来ました。
それは人と言う生き物でした。神様は快く人を受け入れ、猫達は新たな仲間に宴をひらきました。
人は神を讃え、祀りました。
数日が過ぎ人は神様に頼みあるものを作り始めました。それは家というものでした。
人は次々と家を建てていきました。
人が家を建てる度に猫達は困りはてました。家を造る度に木々は伐られ山は削られていまい猫達の棲みかがなくなってきたのです。
猫達は神様に言いました。
「これ以上好き勝手に家を建てられたら私達の棲みかがなくなってしまいます。このままだと人は自然を食らいつくしてしまいます、そうなれば私達は暮らしていけません。どうか一刻も早く止めさせてください」
猫達は訴えかけました。
しかし神様は猫達の言葉に耳をかたむけませんでした。神様は物を作りなにより讃えてくれる人を気に入っていたのです。
やがて猫達の棲みかは最初の半分以下になってしまいました。
猫達は密かに集まり会議を始めました。
はじめに桃白い猫が言いました「私達がこの土地を離れ新たな棲みかを探した方がいいんじゃない?」
双子の猫が言いました「私達の足では遠い場所にはいけませんよ」「この土地で何を成せるか考えるべきです」
茶色の猫が言います「神様は今や人にしか興味を持てれていない。ならまず神様の気をこちらにむけては如何です?」
狐色の猫が言いました「私達に見向きもしなくなってるからそれは出来ないと思う」
年上の猫は言いました「人と分かり合うことは出来ないのかな?」
紫の瞳の猫が言いました「無理無理、そんなの。今までがそうだったろ?なんならいっそのこと神様ごと殺っちゃおうよ」
急な発言にほとんどの猫達は驚きうろたえました。愛する神様を傷つけるましてや殺そうなどと考えられない。そして、さらなる発言に誰もが自分の耳を疑いました。
それはリーダーを担う白猫の発言でした。
白猫はこう言いました「そうだね、私達が神様のかわりになればいい。しかし、私達はただの猫だ神様の様な力はない神様のかわりになるにはあ余りにも非力だよ」白猫は首をふり猫達を見ました。
すると桃白い猫は笑みを浮かべ言いました「なら神様を食べてしまえばいい、カミサマを食べて自分達の血肉にしてしまえばいい」クスクスと笑いながら白猫を見つめ返しました。
皆の動揺とざわめき、しかし人とそして神様と分かり合えない以上自分たちが生きるためには既にそれ以外の方法が見当たらなかったのです。
≪神様を殺すしかないのか≫誰もが困惑している中、白猫は決断をし言いました。
「その方法しかないのなら、その役割は私が担おう。罪の業を背負うのは私だけでいい、皆がわざわざ辛い思いをする必要はないよ……今からすることは私の独断…皆は何も知らないし聞かなかった事にするといい」
すると今まで目をつむりヨコになっていた黒猫が言いました
「だったら兄様の力をかりようか?」
黒猫の言葉に誰もが息を呑みました。黒猫の兄とは大きくそして凶暴な鋭い牙をもつ黒い犬なのです。
更に黒猫は言いました。
「私達だけでは神様を殺す事は出来ませんよ?なにより神様の恩恵を承けている私達では神様を傷つけさえ出来ないかも知れない」
黒猫は言い終わると目を閉じ寝そべりました。
そして会議をした結果、九匹の猫と犬が神様を殺す役割を担うことになりました。
最後に桃白い猫が言いました。
「最後に宴を開こう私達九匹は出れないけど神様と猫だけの最後の宴を」
桃白い猫は無表情で淡々と言いました。
―――そして猫達と神様の最後の宴が開かれたのです―――