裏の計画と探索
ーーーーーー咲夜sideーーーーーー
???「なるほどね。その人間は無事なのね?」
咲夜「はい、一時間程でほぼ完全に回復してました」
目の前の人物に問われたため返答する。私とその人は主従関係にあるため、私は少しへりくだって話す。
咲夜「しかし、良かったのですか?彼女は、もしかしたら敵かも知れませんよ?」
そう、ここに運ばれてきた一人の人間。彼女がここにいるのは美鈴が連れてきたからだ。
湖の周りの苔で足を滑らせて、頭を打ったうえに、そのまま溺れたらしい。
・・・一体どこの笑い取りだろうか。
???「そうね、でもいいのよ。なんせ、嬉しい運命が見られたから」
咲夜「嬉しい運命、ですか?」
再び問いかける。あの子はそんなに力があるように思えない。
???「ええ、あの子なら」
一度言葉を区切る。そして、強い思いの元、話す。
???「あの子なら、フランと一緒に遊べるわ」
ーーーーーーリエルsideーーーーーー
探索だー!!
体調が良くなったから、ここを自由に歩いてもいいと言ってくれたよ!
不自由を強いてしまったからと言うけど、看病してくれたうえに歩き回っていいとかすごいね!
さっき、投げナイフ場見つけたし、後でまた行ってみよう
でも、なんで自由にしていいんだろう。普通敵かと思って警戒しない?
リエル「まぁ、どうでもいい・・・ん?」
ふと、廊下を見ると壁紙に違和感がある。
リエル「?何だろう、これ」
壁に手を当ててみる。すると、そこには壁が無いかのように、壁紙だけが広げられていた。端っこから捲れるらしい。
リエル「・・・ちょっと面白そう」
捲って見ると、地下に続く階段のようだ。
リエル(探検していいって言われてるんだし、行ってみよう!)
そうやって足を進める。
松明の明かりが階段を照らしてくれていて、こける心配は無さそうだ。
リエル(でも、何があるんだろう)
少しして、階段が途切れるのが分かった。
階段を降りきって少し進むとそこには、
リエル「ドア?」
そこには、動かすだけでも辛そうなドアが閉じられていた。