メイドと門番と天然
???「そんな不思議な事があったわけね」
???「そーなんですよ。でも、あのままだと死んでしまうかもしれませんでしたから」
あれ?何だろう、この声。
霊夢や魔理沙じゃ無い?
???「美鈴、今の私たちの状況、分かってるんでしょうね」
???「咲夜さん、そこまでバカでは無いですよ。これでも、咲夜さんの前任ですからね?」
何だろう、喧嘩かな?
起きたくないなぁ。このままいよう。
???「お嬢様の悲願なのよ、この計画は誰にも邪魔させないわ」
お嬢様?計画?
???「はい、分かってます」
・・・うん、終わったみたいだから起きよう。
リエル「う、うーん」
???「あ、起きましたか?」
???「まだ助けてから五分よ?早すぎない?」
仰向けの体を起こす。何故か頭がいたい。
リエル「えっと・・・ここは?」
???「ここですか?私の部屋ですよ」
???「まだ寝てなさい。ここに運ばれてから、そんなに時間も経ってないから」
その声に引かれて右に向くと二人の女性が立っていた。
一人は緑を基調にした花柄の服、下は腰のところから横が裂かれていて足元ではためく感じになっている。なかには白いズボンをはいている。そういえば門の横に寝ながら立ってた人ににてる。その人かな?
もう一人は薄い青紫のドレスの上から裾がヒラヒラのエプロンを着けている。頭には裾と同じヒラヒラが着いたカチューシャがある。あと、ヒラヒラの名前忘れた。メイドさん?
リエル「えっと、ありがとうございます。助けていただいたみたいで」
メイド「気にしないで、運んできたのは私じゃないし」
門の人「とりあえず自己紹介しましょう。私は紅美鈴です。こちらは十六夜咲夜さんです」
リエル「わ、私はリエルです。名字みたいなのは無いです」
咲夜「そう、ならいいわ。もう少し寝てなさい。起きたと言っても、まだ完全に回復してないでしょ」
リエル「あ、ありがとうございます」
咲夜「いいのよ、ごゆっくり。美鈴も仕事に戻るわよ」
美鈴「はい、分かりました」
そう言って部屋から出ていく。そしてドアが閉じられたのを見てから、私はベッドひ倒れこむ。
そのままポツリと一つ呟く。
リエル「皆、無事かなぁ」