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朱雀と青龍の接触

恋姫も三國無双7も私の大学での単位も無双しております。

大学が高校と同じで出席日数有りなんてやめてよ!

テストできても単位が取れないじゃない!

そうして今日も恋姫ssを書き上げていく日々(ドヤァ

 現在劉備軍の総戦力は7千、孟徳率いる曹操軍が1万5千。

 劉備軍は曹操軍の半分以下という情報だけを見れば、大した事はない。

 しかし、劉備軍とは言うものの正式名は"義勇軍"なのである。

 つい最近旗揚げをしたばかりの新参者が、既に7千もの兵を従えて名を轟かせている。

 そこらへんにいる官軍の大将なら、劉備が驚異となる事すらも考えつかないか、思考がそこまで行っても何もすることができない奴らが殆どだろう。

 そして俺はその劉備軍のど真ん中に放り込まれている。

 どうしてこうなった。

 

━━━━それは無風と荀彧がちょうど軍を目視出来たあたりに遡る


================華琳視点================


 相手にこちらが会いたいという旨を義勇兵に伝え、少ししてから相手の許可を取らずに向かい出す。

 相手から動くのを待っていたらこの乱世で生き残る事は難しい。

 何事をも自ら動いて判断できる者以外はこの乱世という舞台から退場するだろう。

 敵地に入り込んだように気を張り巡らす春蘭たちに嬉しくもあり、呆れる。

 

(別に会いに行って話をするだけなのに……大げさねぇ)


 そこが可愛いんだけどという思いを飲み込み、自分というものを仕舞い込む。

 そして表に現れるのは乱世を駆け抜ける覇王の自分。

 数多の死んでいった者たちの魂を背負い、恒久の平和を作らんとする亡者の化身。


「さぁ、会いに行きましょう。私の敵となるや、劉備よ」


 堂々とした一歩を踏み出し、大将がいるであろう天幕を目指す。

 ふいに中から話が聞こえてくる。 


「ねぇねぇ、曹操さんってどんな人なのかなー?」

「うーん、どうなんだろ。こっちでも女の子なのかな?」

「ご主人様!顔がにやけていますよ。まったくもう。」

「はわわ、曹操さんはですね。誇り高き覇者という文字通り、誇り高き覇道を進む方だそうです」

「誇り高き覇者?」

「はい、器・能・兵・財の全てを持っている才色兼備の人といっても過言では無いような人です」

「完璧超人な人って……いるんだねぇー」


 なんかすごく持ち上げられすぎて出るに出れないじゃない!

 どうすんのよ私!待ってれば良かったわ。

 真面目な雰囲気が霧散してしまった。

 乱世を生き抜くためにとか、覇王としてとかの話をしてた私がなんか恥ずかしくなるじゃない!


「ふむ、ならば余計に何故、私たちの軍なんかに来るのだろうか」

「あわ、普通の官軍ならそうですけど、"あの"曹操さんですから」

「あの?あのとはどういう事だ?雛里よ」

「あわわ、曹操さんは自分や相手にも誇りを求めるからです」

「誇りって……どんな誇り?」


 そこで話が止まった。

 それはそうだ、私の誇りの定義を他者が理解するには覇者となる他ない。

 そこで話を途切れさせても空気が悪くなるだけだ。


「『誇りとは天に己の存在を示すことのできる方法の一つ。そして誇りを持たない者は例え武神であろうが智勇ある将であろうが下品の下品。

そんな下品は私の覇道には要らない』というのが私の誇りよ」

「っ!誰だ!」

「無礼者!ここにおわすは我らが主、曹孟徳様だ」

「ほえ!?曹操さん!?あれっ?さっき呼びに言ったような…」

「他人の判断を待っていてはこの乱世は生き抜けないわ」

「俺たちが君に会うと分かっていた……と?」

「ここに目を付けた軍が突然現れた大軍を放置している訳がない。そう思っただけよ」


 相手のほぼ全員が緊張を高めるのが感じられた。

 当たり前だ。

 誰でも大軍で才色兼備の人と言われている輩に目をつけられたら、意識しなくても警戒してしまうだろう。


「改めて名乗りましょう。我が名は曹操、漢に依頼されて官軍に請われた諸侯の一人よ。今は黄巾党討伐のために転戦しているわ」


 先程まで本当に村を転々として戦っていたし。

 まぁ、それはどうでもいいわね。


「あ、はい。私は劉備、劉備玄徳って言います」

「劉備、いい名ね。あなたがこの軍の大将?」

「あ、いえ。大将はこの方です」

「ふーん、あなたは?」

「俺?俺は北郷一刀、よろしく」


 目の前にいるのが二人目の天の御使い。

 いや、正確には"一人目"なのかしらね、管路の予言通りに言うなら。


「…聞いた名ね」

「そりゃあそうですよー、ご主人様はあの噂で有名な天の御使いだもん♪」


 知っていながら惚けてみせたが、本当にそうみたいね。

 無風とは違い、キラキラ光る白い服を纏って、まるで無風がこの北郷の影なのではないかと思ってしまう。

 

「へぇ、あなたが噂の。それを証明するものはあるの?」

「いや、無いな」

「あら、無いって言い切っちゃうのね?じゃあ、偽物って可能性もあるわね」

「ああ、証明するものが無い以上、皆の判断に任せるしかないね。そうであろうと頑張りはするけど。」

「いい心がけね。で、あなたがこの軍を率いてたの?」

「俺は皆の繋ぎ役にしか過ぎない。皆の力があってこの部隊を率いてこれただけだ」


 殊勝な心がけね。

 目を見るに嘘はついていない。

 だからといって本心だとも言えないけれど。


「じゃあ劉備、やはりあなたが実質的な大将なのね。ならば劉備よ、あなたに問う。あなたの目指す天下とは?」

「私は……皆が自由に笑えて、平和に過ごす事のできる国にしたい」


 ふむ、案外強かな娘ね。

 まぁ、及第点かしらね。

 私は"天下"と問うた、しかし劉備は"国"と答えた。

 天下を納めるなどと誰にも出来ないことを答えるようなら、私の敵にはならない。

 この娘は私の前に立ちふさがるかも知れない。


「ならば劉備よ、今は私と一緒に黄巾党を殲滅するために力を貸しなさい」


 劉備軍の力のみで黄巾党を倒すのは不可能に限りなく近い。

 それに今は出来るだけ早く黄巾党を倒したいし、劉備の力を間近で見てみたい。

 しかして、劉備がこの提案に乗るかどうか。


「桃香、曹操と手を組もう」

「ご主人様?」


 意外なところからの援護に少し驚く。


「今は一刻も早く黄巾党を倒したい。けど俺たちだけじゃ無理だ。でも強者と手を組めばそれだけ早く黄巾の乱を鎮められる」

「良くわかってるじゃない。北郷?」

「合理的に考えただけだよ、ただし」

「なに?」

「これから共同戦線を貼るにあたって俺たちは義勇軍だ。装備も兵站も少ない、それに兵もだ。」

「…………」

「そして強大な黄巾党を討伐するのに混成部隊ではもしもの時に瓦解する恐れがある。だから…」

「分かったわ、装備品に兵糧、そして兵を貸せばいいのね?」

「ああ、それが条件だ」

「条件……ね。条件って事はそれなりの対価があるのよね?」

「ああ、俺たちが基本前で戦う。それでいいだろ?」

「その条件が私の益になると?」

「曹操軍の精鋭部隊を損なわずに済むだろ?」

「……ええ、ならその条件で飲みましょう。装備に兵糧はウチの軍師と話し合いなさい、そして兵は……私の軍の最大勢力を貸すわ」


 その私の言葉に劉備軍の面々が驚きの顔になる。

 特に後ろの薄黄色の髪の子と同じ様な柄の服を着ている薄紫っぽい髪の子なんかは可愛らしい顔が台無しになるくらい驚いている。


「春蘭・秋蘭、戻って進軍の準備と無風が戻ってきたら、そのまま待機と伝えといてちょうだい」

「「はっ」」

「じゃあね、劉備。また後で会いましょう」

「ほぇ?あ、え、はい」


 現実に急に戻されたかのような顔で手を振ってくる。

 あの子はどう化けるのかしら、楽しみだわ


================無風視点================


 ということが有ったらしい。

 そしていきなりここに連れてこられて孟徳に


「よろしく頼むわね♪」


 と無責任極まりない言葉をかけられ、蜀になる前の重鎮メンバーに自己紹介される。


「初めまして、私は劉備っていいます♪」

「私は関雲長、桃花様の第一の矛だ」

「鈴々は翼徳なのだー」

「こらっ、鈴々。コヤツは張翼徳という。私の妹だ」

「はわわ、わ、私は諸葛孔明っていいましゅ!」

「あわわ、鳳、士元でしゅ」

「そして俺が北郷一刀、字は無いよ。宜しく」


 北郷?どこかで聞いた名だな。


「…………おr……」

「どうした?何故喋らぬのだ?お主」


 喋ろうとした所だったんだが…


「…………いつもこんな喋り方だ。許せ」

「お、おう?そうか、すまぬ」

「…………無風」

「え、梨…風さん?」

「…………多分思った字が違う。果物の梨ではない」

「あ、すみません」

「…………無理とか無視の無に風と書いて、無風だ」

「ほえー、ご主人様もそうだけど珍しい名前だねー。五胡の人かな?」

「無風?……もしかして、あの無風!?」


 北郷が難しい顔から驚きと……あと憧れ?のような顔でこっちを見る。


「無風の事を知ってるの?」

 

 これには流石の孟徳も驚いたようだが、知っているかもという疑念も有った為にそこまで大きな驚きはしなかった。

 

「ご主人様、何か知ってるの?」

「知ってるも何も!有名人の中の有名人だよ!」


 会えてすごく嬉しそうな顔で喜ぶ北郷だが、場所が不味い。


「…………何の事だ?」

「え?だって、あの無風さんでしょ?」

「…………人違いだろう」

「いや、違わないよ!だって無風なんて珍しい名前早々いな……っ!」

 

 興奮しきってこれ以上はやばいと感じた俺は北郷の口を塞ぐ。


「っ!貴様!何をする!無礼であろう!」


 関羽が俺を突き飛ばす。

 咄嗟の事なのに本郷の前に関羽、その関羽の前に張飛が立つ。

 流石は姉妹の契りを結んだだけはあるな


「…………違うと言っているのに無礼を働いたのはそっちだ」

「なにっ!?」

「はわわ、愛紗さん止めてください!確かに人違いをして謝らなかったこっちが悪いです。」

「しかし!朱里よ、アヤツはご主人様に手を出したのだぞ!」

「あわわ、分かってましゅ!その事について、あちらの天幕で尋問しますから~」


 何やら凄いパニック状態だな。

 ただ一つ分かることは孟徳の機嫌がすごく悪くなっているのはすぐ分かった。

 俺は先にこちらを処理しなければ……はぁ、面倒くさい。


「…………孟徳、何も言うなよ?」

「ええ、それくらいは分かっているわ。けど理解と納得は別なのよ?」


 先に手を出したのはこっちだ、文句は言えない。

 しかし、俺を突き飛ばした事に関して怒ってくれているのだろう。

 人に思われるのはどんな時でも嬉しいものだ。


「…………俺が大怪我した訳でもあるまい」

「だから、分かってはいるわよ」

「…………後で菓子やるから」

「むぅ、無風がそこまで言うなら……分かったわ。あと、菓子は要らないわよ」

「…………すまぬな」

「あなたが私に迷惑をかけた訳じゃ無いでしょう?」


 自軍の、しかも客将が他軍の大将の一人に手を出したのだ。

 迷惑以外ないだろう。

 それを寛大に許してくれる孟徳に申し訳ない気持ちと感謝の気持ちを込めて頭を下げる。

 その後、臥竜鳳雛の片方、確か諸葛亮の方だったか?に目が不自由なのだと勘違いしているのか、手を握られ天幕に向かう。

 尋問と言うが、そこまで酷いことにはならないだろう。

 さっきの会話の問題を分かっているのならば、の話だが………



 空は青く、ぽかぽかといい天気だが俺の心の中は曇っていて晴れる気配がない。

 本当に面倒くさい。



裏話

up主「あーダメダメ!カァーート!」

桃香「うぅ、もうテイク14だよぉー?もういいでしょー」

up主「駄目に決まってるでしょう!なんで初対面の設定なのに華琳って真名で呼ぶんだよ!」

華琳「ねぇ、up主。もう私も疲れてきたわ。私はあがってもいいわよね?」

up主「華琳も、桃香って言いかけたシーンあるんだけど?」

華琳「そこは、一刀に任せればいいわ」

一刀「なんで俺!?そして何をしろと!?」

愛紗「up主よ、鈴々が疲れて寝てしまったが、寝かしといていいのか?」

up主「あーうん、鈴々は完璧に役こなしてたから大丈夫」

桃香「妹より上手くできない姉って…」

華琳「(私って実は鈴々以下なの!?)」

up主「まぁ、しょうがない。休憩はいr…」

桃香&華琳「続ける(わ)!」

up主「お、おう?」

一刀「なんなんだ、一体…」

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