表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/46

次回デート回!(ドキドキですね)

 メッセージアプリ内で取り交わされた内容の一部にて、キミをオトすつもりとの文言を「ややダイエットか」と反応をしたのは申し訳なかった。


 「土曜日に二人で出かけたい」とかなり下手かつ直接的な表現を持ちいらせてしまったので「是非に」と返信した。


 今週は一華の都合もあり恋人dayも友人dayも行われなかったけれど「キミへのリサーチは怠らないよ、フフッ」と怪しい笑みを浮かべながら言われた。

 「ストーキング行為だけはやめてね」とネコが手招きするみたいなポーズをしながら言ったら、彼女は少々青白くなりつつ「フフ」と笑みをこぼすに留まった。


 ……その痛いところ突かれたみたいな表情は、心外なことを言われたからなんだよね? 私のことを有り余る財力を使ってつぶさに調べ上げたからじゃないよね?


 土曜日に家を空けることは家族間にも問題提起となろうので、かれこれこういう事情でと詳らかにする。

 母に「ついに孫が」と喜ばれたけれども、我が校の規定では妊娠をしようモノならば退学なので、中卒の我が子の出来上がりである。

 私としては今まで育てて貰った恩に報いて世話係を名乗り出たい。

 学歴を取り返せるほどの才能もないから……いやいや待ってどうして、なぜ一華とお出かけをすると言って孫ができる前提なのかな? マンパワー?


 ここで手を上げたのは最愛の妹のありすちゃん。彼女は神妙な面持ちで言ったのだ。


「デートだったら平時よりも良い服装で赴いた方が良いんじゃないかな?」

「そうね、全身980円でも着こなせてしまうのは良いことだけど、デートで全身980円はちょっと」

「土日の部屋着がセール980円のスウェットじゃいけないかな!?」


 色気の欠片もないのは十二分に認めるけれども、70%ダウンでそのお値段だから品質的には抜群なんだからね!?


「さて、こちらにおわするは二人から回収したお年玉の一部でございます」

「おお、近々戦力外通告を受けそうな諭吉……!」

「ウマ娘の友人サポカみたいになりそうな諭吉さん……!」


 姉妹は揃って万札に頭を垂れるけれども、時給1000円でも10時間働かなきゃ手に入らないお金だ。

 ちょっと母が教育間違えた感あるみたいな表情をしているのが気になるけれど。


「怜、これを持ってファッション誌から抜け出たようなイケてる女の子に変身しなさい」

「そ、素材が」

「何のためにファッションがあるのか……それは、10点を60点70点にするためよ。身だしなみというのは万人が平均点を取るための一助なの」

「おお……!」


 一華と並んでというのは難しいかもだけど、イケている人のマネをすれば「そんな風」にはなれようもん。

 お財布に万札をしまうときも「お、おぉ……」と緊張したけれど。


「ありすと二人で行きなさい。お姉ちゃんとしてしっかりするのよ」

「かしこまって候!」


 ビシッと直立して敬礼をしてみせると「それにしても青春ねぇ」とお母さんが過去回想に入りそうだったので、妹ちゃんを連れて部屋から出て行った。


 後日、姉妹でアレが似合うアレが似合わないと言い合いながら買い物を済ませる。

 そして運命の土曜日――「だいじょうぶかなぁ」と不安がる私を母も妹も「だいじょうぶ!」と励ましてくれた。


 ここ最近どこからか仕入れてくる食材がどれもこれも高級と銘打って良きモノなのは、私が原因を知る由もないということでよろしかろう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ