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都会の幽霊

作者: 御風呂 嬉々





山奥とか、トンネルとか、橋の上とか…人里離れた場所でよくソレは現れるって言う。


でも、僕が出会った?というより僕に起こった現象。それは、都会のど真ん中だった。



具体的な時間っていうとあんまはっきりしない。というのも、仕事に追われていて色々参っていたんだ。


でも、朝方だったことは覚えてる。なんせ、出社する大勢の人たちと一緒の方向にあるいていたからね。


そんな中、一人だけ、進行方向から歩いてくる白い服の女がいたんだ。


ありきたりでしょ?

だから僕も最初、「見間違いかな」と思ったんだけど、みんなそこに何かあるみたいに避けていくんだ。


確信したね。


これは幽霊だって。


でもそれは巷で言われてるような真夜中でも閑散とした場所でもなくて、都心の人口集中地帯。


全然怖くなかったんだ。


だからちょっとだけ、ほんの少し、ちょっかいかけてみようと思ってね。


僕はその幽霊に、ぶつかってみたんだ。




ところがびっくり。




まあ当たり前なんだけど、期待通り通り抜けたんだ。


でも僕は驚いたよ。

何かが身体を突き抜けていく感覚だけはあったんだ。


さらに驚いたことに、その幽霊も少し反応してね。ビクっていう感じ。


そしたらすぐ去っていっちゃった。




それが僕の、最初の心霊体験。




今?



なんかあれから霊感が強くなったらしくて、満員電車かと思ったら、全員幽霊だったこともあるんだぜ。




だって全員通り抜けちゃうんだもの。






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