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第三十八話 攻撃その二

連続投稿五日目……。


流石にストックは切れました。(汗)てか連続五日いったのは始めてやな。





「自由イギリス海軍の援軍に行けば、次は攻撃隊の護衛か……」


 将は陣風の操縦席で呟く。


 将の後ろは他の陣風や零戦、艦爆隊の彗星や艦攻隊の天山が飛行している。


『そうぼやくなよ将』


 将の右を飛行している陣風の操縦席で華牙梨がサイダーを飲んでいる。


「そんなに飲むなよ華牙梨。後で漏らしても知らんで」


『んなッ!?///シバくぞ将ッ!!///』


 華牙梨は動揺しているのか、陣風の機体が揺れている。


『将もそんな事言うな』


 玲於奈が苦笑しながら言う。


「はいはい。……ん?」


 将が苦笑した時、前方の空に小さな黒いのを見つけた。


 徐々に巨大化した黒いのは第一次攻撃隊だった。


 お互いに小さく翼を振る。


 よく見ると第一次攻撃隊は至る所に被弾した箇所がある。


 翼の三分の一が無くなっている天山もいた。


「後は任せろや」


 将はそう呟いた。






 それから30分が経過した時、攻撃隊を誘導していた彩雲が翼を振って飛行進路を変更した。


「まさか、もう見つけたんか?」


 将が首を捻る。


 その間にも攻撃隊は次々と彩雲の方向へ向かう。


「……行くか」


 将は決断をして、攻撃隊に続いた。





―――旗艦マンフリート・フォン・リヒトホーフェン―――


「やはり彼らはやって来ましたな」


 相変わらずトリンタスはノホホンとしていた。


「しかし、それにしても早過ぎる」


「敵の指揮官は航空戦によほどの自信を持っていると見えるな」


 フリードは眉間にしわを寄せている。


「もしくはかなりの猛者か……」


 フリードは立ち上がり、参謀達の中へと歩いた。


「迎撃機の発艦を急がせろッ!!グズグズしていると奴らが来るぞッ!!」


 フリードは叫んだ。





「お〜、いやがるな」


 将はドイツ艦隊上空にいるフォッケウルフを見て呟く。


 そして将は無線マイクを口に近づけた。


「制空隊全機に告ぐ。お客さんのお出ましや。全機叩き落とすでッ!!」


『了解ッ!!』


「制空隊突入やッ!!」


 将は部下の声を聞きながら最大速度まであげた。





「糞ッ!!奴らの戦闘機は速すぎるぞッ!!」


 フォッケウルフのコックピットでパイロットが舌打ちをする。


 ドイツ艦隊上空にいたフォッケウルフ戦闘機四六機は陣風と零戦の格闘戦に巻き込まれ、艦爆隊、艦攻隊を阻止するのが困難となっていた。


「ようやく捉えたぞッ!!」


ダダダダダダダッ!!


ドドドドドドドッ!!


 照準器の中にようやく陣風を捉えて十二.七ミリ機銃弾と二十ミリ機関砲弾を陣風に叩き込む。


 しかし……。


 陣風は空戦フラップを開いて、右翼を下にしたままふわっと浮き上がるよう上昇。


 陣風は上昇をしながらそのまま右斜め旋回をしてフォッケウルフの後方に回り込んだ。


「なッ!?」


ダダダダダダダッ!!


ドドドドドドドッ!!


 驚くパイロットを無視するように、十二.七ミリ機銃弾がエンジンを、三十ミリ機関砲弾が両翼を貫いた。


グワアァァァーンッ!!


 エンジンと両翼を貫かれたフォッケウルフは爆発四散をした。


「これで二機目や」


 陣風の操縦席で将がニヤリと笑った。


「ん?」


 将が低空飛行をしている天山隊を見つけた。


 天山隊の後方にはフォッケウルフ二機がいた。


「食わせるかよッ!!」


 将は操縦桿を倒して急降下でフォッケウルフ二機の後方に移る。


「墜ちろッ!!」


ダダダダダダダッ!!


ドドドドドドドッ!!


グワアァァァーンッ!!


 十二.七ミリ機銃弾と三十ミリ機関砲弾が一機のフォッケウルフに叩き込む。


 フォッケウルフは回転をしながら海面に叩きつけられた。


 僚機の撃墜を見たもう一機のフォッケウルフは慌てて旋回するが、既に将の照準器の中に入っていた。


「散れェッ!!」


ダダダダダダダッ!!


ドドドドドドドッ!!


ボウゥッ!!


 機銃弾と機関砲弾を受けたフォッケウルフは炎上しながら海面に墜落した。


「これで今日は、イギリス艦隊防空戦も入れたら九機目やな」


 将は新しいフォッケウルフを求めて戦場に戻った。





「空母フランクフルトに魚雷四発が命中ッ!!フランクフルト沈みますッ!!」


 見張り員が叫んだ。


「……これで大型空母は残り二隻となったか……」


「ですが、送り狼を送りましたから何らかの戦果は上げるでしょう」


 フリードの言葉にトリンタスが補足をする。


「分派したウェルナーの戦艦部隊は被害を受けてないな?」


「はい。大丈夫です」


 トリンタスからの報告にフリードは頷いた。


「さて、次は我々の番だ」


 フリードは沈み始めた空母フランクフルトを見てそう呟いた。







御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

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