表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/47

第二十九話 中東と風邪

古い携帯で何とか出来た……。


半分戦闘で半分ほのぼの。





―――1942年11月20日、テヘラン郊外―――


「撃ェッ!!」


ズドォォーンッ!!


自由イギリス陸軍の巡航戦車クルセイダーの四三口径五七ミリ戦車砲が火を噴く。


クルセイダーの左右で歩兵戦車のマチルダとアメリカから輸出されたM4シャーマンも戦車砲を撃つ。


砲弾は七百メートル先にいたドイツ陸軍の三号戦車を貫いた。


ズガァァーンッ!!


「ヘイ、トムッ!!ジェリーを吹っ飛ばしたぞッ!!」


「馬鹿野郎ッ!!直ぐに次が来るぞウィルッ!!」


クルセイダーに乗る戦車長が操縦手を叱咤する。


その時、航空機の爆音が響いた。


ブオォォォーーンッ!!


「NOォッ!!スツーカが来るぞッ!!」


航空機の爆音に自由イギリス軍の戦車群が慌てて逃げ出す。


そして、ドイツ軍の後方から急降下爆撃機のスツーカ五十機が現れた。


スツーカ隊は一斉に急降下を開始する。


ウウゥゥゥゥゥゥーーーッ!!!


スツーカ隊はサイレンを鳴らしながら、腹に搭載していた四百五十キロ爆弾を投下していく。


直撃弾を受けた戦車はあっという間に爆発炎上を起こす。


直撃を免れる戦車はあるが、至近弾でも破片で、履帯を破壊された。


その時、ようやく自由イギリス軍の戦闘機ハリケーン十機が救援に来た。


「GOGOGOッ!!」


戦車長のトムが逃げるスツーカを追い掛けるハリケーンを応援する。


しかしその直後、彼等の後ろから炎上した一機のスツーカが体当たり攻撃をした。


ズガァァーンッ!!


トムとウィルは肉片も残らずに戦死した。





中東でのドイツ軍と自由イギリス軍の戦いは膠着状態が続いた。






―――同日、トラック諸島―――


「イヤッホーーーッ!!!」


一人の女性が戦艦榛名の防空指揮所から海面に向けて飛び降りた。


ザパァァーーンッ!!


「ぷはぁッ!!」


女性が海面に浮かび上がる。


「ぁ〜、気持ちいい〜」


女性は大事な部分をサラシで巻いている。


その時、右足が海底に引き込まれた。


「ウォッ!?Σ(゜Д゜)」


女性はもがいて、息を求めて海面に浮かぶ。


「ブハァッ!!な、何だよッ!?」


「フフフ、まだまだ甘いな榛名」


「姉貴かよッ!?びっくりしたじゃねぇかッ!!」


榛名は姉である金髪の女性―――金剛に文句を言う。


「修行が足りん」


「いくらなんでも無理だってッ!!」


「沖○艦長は不可能を可能にしたぞ?」


金剛は榛名と同じ白いサラシを巻いており、女性の象徴の胸がプルンと震える。(推定はG。ちなみに情報源は誉)


「ドヤ顔すんなよ……。ところで将は大丈夫なのか?」


「うむ、熱も37.8度あるが大丈夫だろう」


「それならいいんだけどよ……」


「何だ、心配か?」


「ば、ちげーよッ!!//////」


金剛の言葉に榛名は顔を真っ赤にする。


「ハッハッハ、それでは遠泳をしよう。トラック諸島を一周するぞ」


金剛は何故か長髪の髪をツインテールにした。


「何で髪型を変えるんだよ姉貴?」


「ん?何でも金髪の女性はこっちが萌えると将が言っていたぞ」


「……何を姉貴にしてるんだあの野郎は……」


榛名が呟く。


「それでは行くぞ榛名ッ!!胸はしっかりサラシで固定しておけよ。我々のは大きいから邪魔なんだからな」


金剛は泳ぎ始める。


「……絶対、貧乳の奴らの前で言ったら藁人形で打ち付けられるな……(汗)」


榛名はそう呟いて、胸をしっかりと固定して泳ぎ始めた。


『ちなみに榛名はFよby誉』





―――空母信濃、将の部屋―――


「ぅ〜〜〜」


部屋の主である将はベッドで寝ていた。


「将、大丈夫か?」


華牙梨が訪ねてきた。


「あぁ、華牙梨か。今は大分楽やな」


ごそごそと将が起き上がる。


「しかし、災難だな将も」


「糞、誉の野郎……」


将が呟く。


何故、将が風邪を引いているのか?


それは前日の事であった。


たまたま、トラック諸島への定期哨戒として第二機動部隊が派遣された。


着いたのは前日だった。


そこでトラックに在泊していた旗艦香取以下第四艦隊の艦魂達と宴会をしていたのだが、酔った誉が急に「あたし、女の室伏になるッ!!」とか言って、酔って寝ていた将をハンマー投げのように投げてしまった。


宴会場所は信濃の防空指揮所でやっており、勿論将は海に投げ出されてしまった。


普通ならすぐ助けるが、殆ど……いや、全員が泥酔していたので誰一人救助に行かなかったのだ。


そして、将は当直の下士官に助けだされて風邪を引いたのであった。


ちなみに誉は給料二十%カットされて、今回だけ上陸禁止になってしまった。


「おのれ誉め……」


将は再び寝た。


そこへ誉達が来た。


「どう?容体は?」


「大分楽になっている。まぁたまの休みだな」


華牙梨が言う。


「そうだな。将も私達も殆ど休んでいなかったからな」


「そうだね、激戦続きだったし」


「……誉、それを狙ってたのか?」


「いやそれはない(キリ」





それから、信濃や金剛達も加わり、代わる代わるで将の看病するのであった。





御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ