表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/47

第十五話 連合艦隊の編成

短いです。





―――9月8日海軍省―――


「義勇軍は予想以上の働きやな……」


海軍省の海軍大臣室で渡された紙を見て将が呟く。


「ドイツ空軍から感謝状を貰ったらしい」


海軍大臣の及川古志朗大将が言う。


ドイツに派遣された義勇軍はこれまで、敵戦闘機八九機、爆撃機二八機、輸送船八隻を撃墜又は撃沈していた。


また、航続距離が短いメッサーシュミットが爆撃機を見捨て逃げ出す中、航続距離が約千八百キロと長い零戦隊が英戦闘機のスピットファイヤーとハリケーンを相手に獅子奮迅。


8月13日と8月15日(暗黒の木曜日)は史実では大損害をするはずが、零戦隊の奮戦により、史実より下回る被害ですんだ。


それでも、零戦四機、九九式艦爆十一機を喪失した。(搭乗員の半数以上は脱出している)


「ドイツ空軍は一貫してロンドンを爆撃しとるが、我が義勇軍は飛行場や電探基地だけを爆撃しとる」


「その方がいいでしょう。ロンドンに爆撃したらルーズベルトが黙っていません」


黄色人種が白人の首都を爆撃するなど言語道断とか言いそうだ。


「義勇軍の報告はこれだけだ」


「はぁ、それで一体何の用で小官をお呼びに?」


「うむ……。実はな、連合艦隊を再編成しようと思うのだよ」


及川が大臣室の大臣席で将に言う。


「未来から来た海自の所属を決めないといけないし、空母部隊も艦隊に昇格しようと思っていたのだよ。ちなみに山本君からは既に了承の返事はきている」


「……分かりました。しかし、海自の司令官は?」


「もう来る頃だ」


15分後、松田大佐と秋山大佐が大臣室に来て四人で話す事になった。


「まず、潜水艦は第六艦隊所属でいいだろう」


これは満場一致した。


司会役の将が次に移る。


「イージス艦の配備は?」


「空母部隊だろう」


「確かに。あれは防空艦なのだからな」


これも満場一致。


「では護衛艦は?」


「海上護衛隊じゃないのか?」


「そうだな。元々、護衛艦はシーレーン防衛が主としているからな」


「いや、護衛艦の少量は連合艦隊に配備したい。その分護衛艦が浮くのをヘリ空母の二隻で補うのはどうだろう?」


「成る程。それでいこう」


こうして連合艦隊の再編成が決定した。


基本的に第一、第二艦隊は変更なし。


第三艦隊は空母用になった。


第三艦隊の陣容は戦艦は金剛型四隻。


重巡は利根型二隻。


軽巡は長良型二隻。


イージス艦八隻。


駆逐艦十六隻だった。


第四艦隊は重巡那智と足柄が増えただけ。


第五艦隊は空母伊賀と対馬を配備。


この二隻はアメリカ等に知られるわけにはいかないので秘匿の意味で配備となった。


海上護衛隊には護衛艦が配備された。(数えたら十九隻もあったので、多かったら削除します)


また建造面では、改装も施した空母翔鶴型が昭和16年の七月くらいに竣工予定であり、改飛龍型の雲龍型も昭和17年の八月くらいに竣工予定である。


戦艦は大和型が翔鶴型と同時期くらいに竣工予定。


重巡は三十.五センチを搭載した大型巡洋艦が建造中である。


軽巡は阿賀野型を改装建造中である。


駆逐艦は夕雲型と秋月型を大量建造中であり、海上護衛隊用の松型がブロック工法と電気溶接を使って建造中である。


将は山本に説明するために呉に帰還した。





―――旗艦長門―――


「……そうか。及川さんが決めたなら従うよ」


山本はやんわりと言う。


「直ちに伊藤参謀長達を呼ぼう」


「将。帰ってきたか」


長門が将棋を持って転移してきた。


「今暇でな。やろう」


「はいはい。俺は弱いで」


「ちなみにオセロも用意した」


「……この時代にオセロてあったか?」


山本に報告を終えた将は長門の部屋で誉にメシの時間を伝えられるまで長門と将棋やオセロの勝負をしていた。




御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ