プロローグ
マイソロは自己チューが多いと判断したので削除しました。読んで下さった皆様には申し訳ございませんm(__)m
―――2009年8月15日大阪府大阪市浪速区日本橋―――
『シャアシャアシャアシャアッ!!!』
日本橋の近くの公園で、クマゼミが音を出し求愛を求めている。
そこへ三人の人間が公園に入った。男一人、女二人だ。
「いや〜買えた買えた♪」
男は買ったばかりのプラモを見て、喜んでいる。
「んもぅ。朝六時から列ぶのは疲れたわ〜」
「うむ、確かにな。それに今日はかなりの暑さやな。もう昼の十二時半なのにまだセミが鳴いているしな」
ツインテールの髪型をした女性が疲れる表情を見せ、ショートカットの髪型をした女性が額に出た汗をタオルで拭く。
「二人にはほんま悪いな。他の奴らが、急に都合が悪なったからな」
少し目の辺りまで髪が延びている青年が二人に謝る。
「別にええよ。暇やったしな。んで今日は何買ったん?」
ツインテールの女性が青年に聞く。
「あぁ、零戦の後継機である烈風の限定版や。後は流星改と天山やな」
青年が買ったプラモを二人に見せる。
「確か流星改は急降下と雷撃が出来る機体だったな」
「それに、発動機の誉も大戦末期やからあまり動かなかったよな?」
二人が青年に聞いてくる。
「まぁ大体合ってるわ。……ほな、そろそろメシ食いに行くか?」
「いいね〜。何食べる?マクドにする?」
ツインテールの女性がショートカットの女性に聞く。
「ふむ、あえてのラーメンかうどんはどうだ?」
「えぇ〜(-.-;)やっと休暇になったのになんでそんなん食わなあかんねん。それに基地の中でも食えるやろ?華牙梨と一緒にラーメン食ってるくせに。ところで華牙梨は?」
ツインテールの女性の言葉にショートカットの女性は反発する。
「ムッ!!何を言う?基地のは食い飽きた。他のところで食べるのもいいだろう。ちなみに華牙梨は寝坊だ」
「うぅ〜〜。ねぇ将はどうする?玲於奈がめん類食べたいってさ」
将と呼ばれた青年は黙ってケータイを見ている。
「将?」
ツインテールの女性が将の頭をぺしぺしと叩く。
「ん?何や誉?」
「メシどうすんの?」
「とりあえず歩いて探そうや」
将の提案により三人は公園を出る。
「そういや将。さっきケータイで何見てたん?」
誉が将に話し掛ける。
「いやなに。小説家になろうを見てた」
「最近はまってるな」
左にいる玲於奈が呟く。
「あぁ、架空戦記の黒鉄大和とかおもろいな。実はさっきな。久しぶりに見たら新太平洋戦争書いてる零戦の違う作品の帝國海軍戦史が無くなってたからどないしたんやろ?と思って新太平洋のを見たら、事情により帝國海軍戦史を削除しましたやて。せっかく人が楽しみにしてたのに」
将がブツブツと呟く。
「まぁまぁ。そいつもなんかあったんやろ」
誉が将を慰める。
三人が日本橋に出る道路を右に曲がった時、事件は起きた。
『ブアアアァァァァァァーーーーーッ!!!』
トラックが暴走して三人の方向に向かう。
「危ないッ!!」
将が二人を逃がそうとしたが間に合わなかった。
慌ててブレーキを踏んだ運転手も間に合わないと悟った。
『キキキキィィィィィーーーーーッ!!!』
『ズガアアァァァァァーーーーーンッ!!!』
先程買ったプラモの袋は宙を舞い、三人は飛ばされた。
トラックの運転手は三人を見ずに逃走し、辺りは一面血だらけである。
事故を見た目撃者が急いで警察と救急車に連絡したが、三人は運ばれた病院先で死亡が確認された。
ひき逃げをしたトラックの運転手はナンバーですぐ分かったため逮捕は出来たが三人が二度とこの世界で生きていくことはなかった。
そう、この世界では………………
御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m