AGアストロギアその3
遅れまして続きです。
結局GWに更新ラッシュは無理でした。
なんだかんだ言ってネタ切れに陥りましたね。
しかしこうやって日にちを置くとアイディアが置いてくるのですから不思議なものです。
というわけで今回は長くなりそうだったので無理やり切りました。
そのおかげで次回は早く上がりそうです。
それではどうぞ。
AGの物語も終盤。
遂に明かされた最大の敵、生徒会の目的。
それは過去に現代の技術を送り込むことで未来を変えることだった。
行う理由は宇宙進出後ほかの星からの侵略を受けても耐えられる地球を作る為。
しかしそれを行えば過去が変わったことで現在の世界が崩壊する危険があった。
一春たちは現在の世界を守る為戦うことを覚悟する。
そうして今回は最終回前の最終決戦。
ここまで来るのに様々なことがあった。
一春の姉、AG開発者である四季 千秋は初めは生徒会の考えに賛同していた。
しかし、一春たちに敗れ、説得されたことで考えを改めた。
人間の持つ可能性なら過去を変えなくても技術を躍進させ、宇宙航海時代も生き残れると。
さらに一春たちは生徒会長と副会長を除いた面々を破り、生徒会の本拠地を突き止めた。
それは月、改造され巨大な秘密基地と化した月であった。
一春たちは月に死力を尽くし挑んだ。
だが月の戦力は予想をはるかに超えていた。
月に設置された高性能AIによって統率された無限に湧き出る無人機。
宇宙空間においても驚異的な機動力と戦闘能力を発揮する生徒会長の専用機、雷神。
情報戦においてほかの追従を許さず機体情報を次々と盗む副会長の専用機、風神。
この三つに一春たちはなすすべもなく敗北した。
今のままでは勝ち目がないと悟った一春たちは専用機を改修した。
一春の専用機、ネクストはネクサスへ進化しより高水準の連携を可能とした。
冬化の専用機、冬月は白月に進化しより白兵戦に特化した。
鈴の弦龍は神龍へ、以前よりもはるかに戦闘能力の持続時間が伸びた。
アリアのビリオンレインはトリオンレインに進化、ビットの数が一兆に増えた。
キルシェのヴォルフはフェンリルに進化、武装の破壊力が圧倒的に上昇した。
ジョンのブラックスミスはマスタースミスとなり武装を積める量が百倍になり五千の武装を積みこめるようになった。
皮肉にもこれらの改修案は生徒会とともに考えたものだった。
こうして生徒会長、副会長と戦う戦力を確保した一春たちは最終決戦へと向かう。
戦力を増強した一春たちはようやく互角の戦いを繰り広げた。
そして遂に一春は生徒会長との一騎打ちへと望む。
「現在を捨ててまで未来を変えるなんて間違ってる!」
「それでも私は未来を変えるよ、これは確実に人類のためになるから」
二人はお互いの武器をぶつけあいながら言葉を交わす。
一春はなんとか説得しようとするが会長はどこ吹く風、一向に考えを曲げようとしない。
いくら言葉を交わしても状況は変わらないと理解した一春は会長を倒す覚悟を決める。
「俺たちは今を守る為、あんたを倒す!」
「ならば私は未来のためあなたたちを倒す!」
二人は再びぶつかり合いそれはまた何度も続いた。
そうしてぶつかり合う中一春の仲間たちは冬花の技術、アリアの手数、鈴の範囲攻撃、キルシェの大破壊、ジョンの支援で無人機の壁を遂に突破した。
一春のもとへ集う仲間たち、しかし副会長の風神は情報戦特化、武装は積んでいない。
副会長に一春の支援を開始する彼女たちを止める手段は残されていなかった。
一方会長は一対六の状況になっても負けていなかった。
一春を技術でいなし、冬花は力ずくで吹き飛ばし、アリアの攻撃は盾で防ぎ、鈴は攻撃範囲に味方を入れ無力化、キルシェも同じく、ジョンの攻撃は雷神はものともしなかった。
一進一退の攻防が続く中一春は策を思いつけずにいた。
しかし、ある一瞬ほんの一瞬だけ会長には隙があることに気づいた。
それは会長が広範囲を薙ぎ払い周囲の一春たちを一気に吹き飛ばす時である。
この攻撃を誘発すれば大きな隙を作るチャンスが生まれる。
一春は全員に一斉攻撃を提案した、そうすれば薙ぎ払いを誘発できると考えたのである。
そうして策ははまった。
会長は全員を巻き込む薙ぎ払いでの迎撃を選択した。
その瞬間、一春はクイックドロウで会長の目を撃った。
もちろん装甲に阻まれて直接は当たらない、しかしいきなり目の前に弾丸が来れば動きは止まる。
ほんの一瞬を一瞬に変えた一春はさらにアリアのビットで全員の姿を隠した。
こうして会長は完全に一春たちを見失った。
あとは死角から隙間なく全員で攻めたてた。
死角を利用した連携攻撃に会長はなすすべもなく削られていく。
そうして一春は最後の一撃を入れた。
「これで、おわりだぁぁあああああああ!!!」
そうして放った一撃は見事に会長のエネルギーを削り切り、倒した。
その様子を画面の前で見ていたマヒロは大興奮で声を上げた。
「よしゃああああああ、一春たちの勝ちじゃああああああ」
しかし勝鬨を上げたのもつかの間、月からいくつもの何かが射出された。
「えっ?あれなに?」
困惑するマヒロだがそれはすぐに解説された。
何と副会長が戦闘の裏で準備を進め、過去への技術物資を射出いたというのだ。
「えぇ?じゃあ、一春たちの負けじゃん。最終回前にこんな展開ってありなの??」
疑問を多く残したまま最終回前の最後の回が終わる。
残すは次週の最終回のみ。
マヒロはいままでのワクワクとした気分とは別の感情に支配された。
しかしそれもまた次回を切望する気持ちの一つである。
マヒロは今まで感じたことのない感情のまま次回を待つのであった。
今回も読了いただきありがとうございます。
割と時間がかかりましたが更新できて一安心です。
次回も三日以内には書きあがると思います。
それではまた次回。
次回もよろしくお願いします。