『ギターを完璧にひくよりも』・・・『死辺詩編の氷の詩集』から
『ギターを完璧にひくよりも』・・・『死辺詩編の氷の詩集』から
㈠
ギターを完璧にひくよりも、狂ったような振る舞いの萌芽、格好良い最後。
所謂ライブシーンにおいて、ギターに目が行くよりも、怒りの表情の萌芽、ロックが伝わる事実。
ならば、サポートギターに入ってもらって、狂った様に振る舞う萌芽、売れる音楽。
何が一体音楽だ、という疑問符の萌芽、正確な疑問。
㈡
観念性で胃を痛めて、意を得ることの、ギターの旋律で疾走する萌芽、ロックな事情。
惰性で蔓延する意識改革の、革命に於ける純粋詩の萌芽、ギターをひくよりも。
敢えて与えた理念の失墜についての、君の表情の萌芽、音楽より今更なこと。
ギターを完璧にひくよりも、もっと必要な精神の萌芽、格好良い最後。