またね!
生きている僕と今は亡き君だけの秘密の話をしよう。思えばあの日、友達だった僕に君は告白をした。「君が好き。」だって。でも、突然の事で驚いた僕は何も考えず「ごめん。」と言ってしまった。君は走って逃げてしまった。いつも別れる時の「またね!」も言わずに。あの後、君は車にはねられて亡くなってしまった。 君を失ってから上手く笑えないのはどうしてだろう。君がいなくなって初めて分かった。これが恋だったって。僕も君が好きだった。また君の「またね!」が聞きたかった。だけど君はもういない。君を失ってもう一つ分かった事がある。もう僕はもう子供じゃない。君のいない一人ぼっちの世界で僕は大人になってしまった。君と作った秘密基地も今はただの廃材置き場になっている。まるで今の僕の心のように。 そんなある日、僕の町に雨が降った。その雨は何故だか君のにおいがした。僕の好きなきれいなにおい。その時僕は君が僕を心配して雨となって会いに来てくれたのだと思った。僕は君が亡くなって初めて泣いた。まるで子供のように。僕は心を取り戻した気がした。君の分まで生きようと思った。前を向いて歩こうと誓った。だから、あの日言えなかった言葉を言わせて 僕も君が好きだよ。それじゃあまたね!




