弱み握られて言うこと聞いちゃうのは頭腐ってるのかと思う
「あっ、しまった……」
「ぐへへ。この写真をバラまかれたくなかったら、俺の言うことを聞いてもらおうか」
「くっ……! 最低!」
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まあこの会話は10秒で書いた適当なものですが、皆さんもこんな展開を漫画なり小説なりで読んだことがあるんじゃないでしょうか。NTR漫画によくありそう(偏見)
別にそういう展開を否定したいんじゃないんですよ。導入としては非常に分かりやすいし、使いやすい。
でも冷静に考えてみると、弱みを握られて、それでいう事を聞いても状況が好転するってことは絶対にありえないんですよね。
これって言うことを聞いたとしても、一向に状況は良くならないんですよね。それどころか現状維持すらできずに悪化していく。
いわば分の悪いつばぜり合いですね。相手はいつでも引き金を引いて終わらせることが出来るのに、こちらは相手の奴隷であり続けることでしか現状を持たすことが出来ないわけです。
「こういう弱みを握っている」→「だからそれを広められたくなければ言うことをきけ、その間は黙っている」
という図式は非常にシンプルなものですが、どうにか現状を改善しようにもズブズブと相手の術中にハマっていき、最終的には弱みなどとは比べ物にならない、取り返しのつかない状態になることもそう遠くはないでしょう。
それでは、物語のヒロイン、主人公、サブ、もしくは貴方がこうした弱みを握られた際にはどうするのがいいのでしょうか?
答えは簡単、“その弱みを切り捨てればいい”のです。
人生において肝心なのは諦めですから。
そんなことをしたら自分の弱みが晒されてしまう、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
自分の下着姿の写真とか、カンニングの証拠とか、バレてはいけない交際のこととか、卑猥な秘密とかね。
それは仕方のない犠牲、コラテラルダメージです。どうしようもありません。
確かに貴方の秘密のえっちな画像がネット上に流出し、一生ネットで晒されるかもしれません。
でも、そこまで。そこで妥協すればそれ以上の被害は出ません。その画像で脅されて性行為を強要されたり、もっとえぐいことを強要されることにはならない。貴方は自由なままでいられます。
(※秘密の内容と脅迫内容はイメージです)
私はこれを作中の登場人物の為に書きました。愚かしい判断から結果的に自己を損ねるようなことにならないといいね、と。
まあ実際にこんな漫画みたいな脅迫があるんだかないんだかは知りませんが、もし貴方が脅されでもしたときは突っぱねて被害を小さくすることをお勧めします。ていうか警察に相談してください。
一番良いのは弱みなんか晒さないことですけどね。