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ユーレンス大陸史  作者: 新参猫
第一章 種間戦争
7/52

第五項 大宴会

どうも新参猫です。どのようなレイアウトにするか悩んでいるので書き方が二転三転しています。

読者の皆様にはご迷惑をお掛けしてしまいます。

一刻も早く改善するためアドバイスを頂けると幸いです。それではお楽しみください。

「フォルスとジャルジュのお客人に乾杯!」


「「乾杯!」」


ザックが威勢良く声を張ると

答えるようにして皆が声を張り上げた。


兵士達は我先にと肉に飛び付いており、

一方のユルナスは笑いながらノルト酒を兵士達の

杯に注いで回っている。

テヨンはと言うと。


「ほら、うるさいのもっと食え。早く傷を直して勝負しろ」


「うるさいのって呼ぶんじゃねえ!ザックと呼べ!クソガキ」


「なら。俺の事をクソガキと言うな。テヨンと言え」


すっかりザックと意気投合していた。

周りの兵士達も笑いながら二人を見ている。

流石、犯罪者集団。

良い意味でイカれている。


「第二部隊の人達は何処に行ったんだい?」


アンセルはそう言って俺の隣に座った。

どうやら死に物狂いで肉を一切れ確保してきた

ようで、肩で息をしている。

食卓は戦場だ。


「あいつらは別室で上品に呑んでるだろ」


「なら、いつも通りだね」


「だな。所でアンセル、一つ聞きたいことがある」


「何だい?」


「お前はいつからジャルジュを知っていた?」


質問の直後、アンセルの顔から表情が消えた。

分かり易いな少年よ。


「君と同じ頃じゃない?」


「質問を変えるぞ、誰からジャルジュの情報を得た?」


「君は誰だと思う?」


「予測が出来ないから聞いてんだ。候補は3つあるが絞り込めないんだよ」


「順番に言ってくれれば正解かどうかは言ってあげるよ」


「フォルスは?」


「ハズレ」


「メルフィはどうだ?」


「ハズレ」


「だとしたら全く別の第三勢力」


「アタリ」


景品だと言わんばかりに、肉を半分切って寄越すとアンセルは笑った。


「流石団長!察しがいいね。どこで気付いたんだい?」


「俺のところに戻ってきたときだ。あの時お前はテヨンを今まで見たことが無かったのに北を滅ぼした化物だと言ったな?」


「そうだね」


残った肉を頬張りながらアンセルは頷いた。


「実際、テヨンは北を滅ぼす作戦に参加していなかった。なのにお前は間違った認識をした。ならそれに基づく情報があった筈だ」


「それだけで!?疑り深いなあ」


「で、誰から聞いたんだ?」


再び問うと渋々といった顔で話始めた。


「僕はね、北が滅ぼされたときローゼンガルド公国に居たんだ」


「それは初耳だな」


仕返しと言わんばかりに肉を頬張りながら

答えてやった。

が、アンセルは気にすることなく話し続ける。


「言ってなかったからね。で、その時に助けてくれたのがバエラっていう名前の老人だったんだ」


「そいつが情報をくれたのか?」


ユルナスを手招きして酒を注いで貰い

アンセルに勧めた。

アンセルはありがとう、と言って話を続けた。


「そうだよ、ただ彼は不思議な人でね。素手でジャルジュと渡り合えて、その上自分の事をデュレーンだと言ったんだ」


「デュレーン?」


「何かは分からない。まぁ種族の一種だと思うんだけど」


「まぁそれは良しとしよう。取り合えずお前が敵じゃないのが分かった、それで十分だ。呑み直すぞ!おいアジャス、肉二切れと新しい酒樽持ってこい!」


「おうともよ!ほれ、受けとれ大将!」


そう言うとアジャスは酒樽を投げて寄越した。

何とかキャッチして地面におくと兵士達から

歓声が上がった。


「さっすが大将!今日はイケてるな!」


「バカ当たり前の事を言ってんじゃねえ!大将は何時でもイケてんだよ」


「違いねえ。ギャハハハハハ」


いい感じに酔いが回っているようで皆ご機嫌だ。

流石に肉は投げずに皿に載せて持ってきた。


「はいよ大将。肉持ってきぜ」


「お、ありがとな」


運ばれてきた肉のうち一つをアンセルに渡し

もう一つを自分の皿に載せた。

ついでに隣に置いてあった酒樽の蓋を叩き割ると

再び兵士達がワッと歓声を上げた。


「ほら折角の酒だ皆も飲め!」


調子にのって声を張り上げた後、酷く後悔した。

我先にと兵士達が酒樽に押し寄せ、身動きが

取れなくなりそうだ。


なんとか兵士達をすり抜け、静かな所に行くのに10分ほど時間を要した。

一人静かに肉をつついていると今度は

ユルナスが隣に座る。


「皆、元気だね」


「もう少し行儀良くして欲しいんだがな」


「フフッ、でもこの雰囲気好きでしょ?」


「まぁな」


肉を一口食べてニパーッと笑うとユルナスは

立ち上がった。そして去り際に一言。


「そう言えばレティアさんが物見櫓でボンヤリしてたよ?」


肉の味が一気に失せた。あいつが物見櫓に

いるときは敵襲か、深刻な悩み事があるときだ。

一人で抱え込むなって言っておいたのになぁ。


「何かあるなら直接言ってくれ。頼むから」


俺も立ち上がり宴会場を後にした。

行き先は勿論物見櫓だ。

如何でしたか?

書き溜めしていた分を全て投稿したので、これから更に投稿速度が落ちます。気長に待って頂くことになります。申し訳ないです。それでも読んで頂けるという方には感謝です。

それではごきげんよう。zzz

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