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ユーレンス大陸史  作者: 新参猫
第零章 記憶の守り手
1/52

第一項 始まりの歓談

皆様初めまして。新参猫と申します。寝ながら書いているので誤字が多いです。初めて書くので拙い文章てすが最後までお付き合い頂ければ幸いです。

我等オグマは真実の一族。

その剣をもって暗雲を払い

その記憶をもって民を導く。

故に我等は記し手なり。

故に我等は殺め手なり。

―――初代オグマの手記



彼は洞窟の前に立っていた。

何も好きで来たわけではない。

手紙で呼び出されたのだ。


それが届いたのは一週間前、つまり彼の二十歳の誕生日だった。

明らかに異様なそれは、差出人の記名は無い、

それどころか彼の本名宛(彼は偽名を使って宿

に潜伏していた)に届いていたのだ。

内容は至って簡単、一週間後にカルトード山に

ある洞窟に来るように指示が書いてあっただけだ。


リート湖付近の町に宿をとっている彼にとって

難しい注文ではない。

だが、国から追われる身である彼にとって

かなり分の悪い賭けだった。


しかし、どうせ居場所が知れているのなら

同じことだと高を括ってこうしてやって

来たわけだが・・・。


「呼び出しておいて、誰も出てこないのはどういう了見だ?」


かれこれ三時間程待たされているが一向に人が

現れる気配がしない。最早罠ではなく

唯のイタズラだ。


「なんだかなぁ・・・何か腹立ってきた」


辺りを見回しても敵どころか生き物の

気配すらしない。

腹いせに木を切ろうにもその木もない。

正に不毛の地だ。


「バカヤローーー!」


山中に向かって叫んだ。

不毛な土地で不毛なことをする。

風流……じゃないな。


木霊が三回ほど響いた所で背後から

声を掛けられた。


「どちらが馬鹿だ、全く。人の家の玄関で叫ぶな」


剣の柄に手をやり、サッと振り向くと

そこには青い和服を着た少年が

チョコンと立っていた。


「何だ、子供か・・・」


「子供と言うが、お主よりは遥かに長く生きておるぞ?」


「……。」


有り得ない話じゃない、先祖にはそういう連中

と交流があったのもいる。

だがこいつが敵か味方どうかは別問題だ。


警戒を解かずにじっと見据えると、

子供はカラカラと笑った。


「その分だと、聞いたことくらいはあるようだな。まぁこんな所で立ち話をするのも野暮と言うものだ、中に入りたまえ」


そう言って子供は洞窟に入ってしまった。

味方である保証は無い、だが敵ではないか?

じっと考えていると洞窟から催促する声が

響いてきた。


「早く来たまえ、お茶が冷めてしまうぞ」


「済まない、今行く!」


虎穴に入らずんば虎児を得ずと言うしな

行ってみるか。

柄から手を離すと、ゆっくりと洞窟に

入るのだった。


如何でしたか?途中で寝ましたか?

御意見がございましたらバシバシご指摘ください。それでは、ごきげんよう。zzz

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