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神造世界の世界録(ワールドメモリー)(旧:創破神の異世界修行)  作者: 虎號赤椿姫
第一章 異世界への旅立ち編
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1-1 神の子、力の確認をする

力の確認回です。

 どーも、破闇 創輝です。すべて思い出した俺は父さんと母さんと食事をしている。


「どう?おいしい?」


「おいしいよ」


 とてもうまい!これが母の味か!まあ二人母さんいるけどね。


「俺のあっちでのことは聞かないんだね」


「地球でのソーキは知ってるから」


「え?」


「俺とセレはちょくちょくお前のこと見てたぞ?」


 神だから下界も見ることができるのか。盗撮とかわりないじゃないか。


「あ、そうそう、ソーキにも世界の管理はしてもらうから」


「なんで?」


 聞いてないよそんなこと?


「当たり前だろ、お前も神なんだからな」


「なにも知らないよ?」


「そこでだ、俺の管理している世界の1つを管理してもらうんだが口で説明してもその世界の詳しい設定は分からないだろうから実際に行ってもらう」


「マジで?」


「マジだ」


 帰って早々にまた別の世界に行けと?出張ばかりの会社員の気持ちが分かるわ。


「私はソーキとまた離れたくないんだけど、直接管理してる世界だから神殿にでも来てくれれば会えるよ!」


「わかったよ、たまに顔を見せるよ。でもさ、世界の管理ってなにするの?」


「管理する世界の種族が一つでも滅んだりしないようにしたり、その世界のやつらがたまに別の世界から勇者召喚したりする時に召喚される者に力をやったり、聖女と呼ばれる者は私達と会話ができるからお告げをやったりだな。あと一番重要なのが死んだものの魂を別の世界に移すことだ。簡単に言うと転生させてやるんだよ」


「それだけ?」


 思ってたよりも仕事が少なくてビックリした。


「ああ。俺達も暇すぎるときは管理する世界に行ったりしてたよ」


 結構自由だな、神。


「いつから行くの?」


「日本時間で明日だ」


「日本時間で?」


「この世界は時間の概念ないから」


 窓の外の空は真っ白だ。そもそもなんで家があるんだ?


「・・・そうなんだ」


「そうだ。あ、ソーキお前、俺とセレの力の両方使えるから」


「はい?」


 俺にも力あったんだ。にしても両方って……強すぎない?


「創造は頭で想像したものを創ることができる。細かいところまでイメージできれば性能も上がるから。破壊は壊したいものを念じれば壊せるし。ただし、下界で権能をつかうには魔力とはまた別の神力を使う。破壊の権能は100、創造の権能は150の神力を使う」


 日本人としての記憶もあるからすごいことになりそうだ。想像・妄想・連想は俺の得意分野だからな!


「魔法は使えないの?」


「使えるぞ。てか創造でスキルも作れる」


 …チートどころじゃないな。


「あと三時間後に送るから」


「わかったよ」


 以外に楽しみだな。


「そういえば、あっちにいる期間は?」


「ごめん、言ってなかったけ?人間として死ぬまでだよ」


「長いな」


未だ人間感覚だからな。


「慣れておけよ?神は寿命ないからな」


 そうか、俺はもう本当の意味で死ぬことはないのか。


「後の三時間は力の制御の練習とかしておいたら?」


 母さんが提案してくる。

 確かに、あっちに行って力が使えなければ意味ないか。


「そうするよ。どこでやればいい?」


「それなら、ソーキの寝てた部屋でやればいいぞ。あそこは結界はってあるからな」


「なにしても平気なの?」


「ええ。神達が協力して作った特別なやつだから」


 ・・・誰も壊せないじゃん。


「あ、でも全力で破壊の力使ったら破れるから気をつけてね?」


「わかった」


 母さんが最強だな。


/-/


(まずはどっちの力から試そうかな?)


 今、部屋で力を試そうか考えている。


(創造で創ったものを破壊で壊して無限サイクルしよう)


 方針が決まった俺は、早速作業を開始した。

 まずは父さんが創ったように、剣から創るか。

 俺は日本の伝統の剣、刀を想像する。


(日本人は剣といえば刀でしょ)


 などと思いながら想像していると、


(光の粒子が集まってきた。なんか気持ち悪いなこの光景)


 そして少しすると俺の手には一振りの刀が握られていた。


(量産して壊しかたもいろいろ出来るか試そうか)


 刀を10ほど量産した。


(よし、壊そう)


 まずは刀身が折れるイメージでやったところ成功した。次に、パーツごとにバラバラになるようにイメージしたらこれも成功した。最後は原子レベルに分解されるイメージでしたらこれも成功した。


「何でもありかよ」


 神の力はでたらめだ。


(完全に消滅させられるのかな?)


 そう思い、刀の山が消えるのをイメージした、すると音もなく消え去ってしまった。


(・・・)


 見なかったことにしようか。


 ~数10分後~


 力のコントロールの練習をひたすら繰り返した。

 そして完璧に使いこなせるようになった訳ではないが半分くらいは力を引き出せるようになった。


(あっちで困らないように、いくつか魔法とスキルを創るか)


 そうして創ったのがこの5つだ。


[鑑定]

 見たもののステータスと説明が表示される。


 これはインターネット検索をイメージしたら創れた。


[無限収納次元(インベントリ)]

 どんなものも収納できる別次元。

 ただし、生きた生物は入れることは出来ない。


 これは、今の俺は創れないと思ってたが、四○○○○ットをイメージしたら簡単に創れた。


[瞬間装備]

 無限収納次元にある武器・防具を0.01秒で装備する。

 装備品を思い浮かべると、それらが装備される。


 これは、変身ヒーローをイメージしたら創れた。カッコいいでしょ!


[想像魔法イマジネーションマジック]

 想像した属性の魔法を好きな形、好きな威力で発動できる。

 MP消費は威力によって変わる。

 属性は火、水、風、光、闇、氷、雷、土のみ。


 これは、ある程度の人はできるでしょ。


[付与魔法(エンチャント)]

 物体に属性魔法や能力を付与できる。

 付与できる数はその物体の質で変わる。


 改造をイメージしたら創れた。


 と、まあ、こんなかんじだが……もうこの時点で負けることは少なそうだな。

 やり過ぎたとは思っている。

 反省も後悔もないが。


「おーい、ソーキ!そろそろ時間だよー」


 母さんから声がかかる。集中していたから三時間が早く感じたな。


「わかった、今行く」


 俺は部屋を出てリビングへ行く。すると、そこには大きな門があった。


「これなに?」


「これは転移門。くぐると、設定した場所に転移できる」


「ソーキ、準備はできた?」


「できたよ、母さん」


「どこかの街の近くの森に転移されるから、まずはその街に滞在して生活の基盤を作るといい」


「アドバイスありがとう、父さん」


「「・・・・」」


 話が終わるとしんみりしてしまう母さんと父さん。


「じゃあ行ってくるね」


「…ああ、行ってこい我が息子!」


「…いってらっしゃい、私の息子!」


 そう言い、俺は門をくぐった。

 転移する直前にふりかえると、寂しそうな顔をしながらも笑っている父さんと母さんが手をふっていた。


/-/

レイギース視点


「これでいいのよね?」


二人きりになったセレは不安そうに聞いてくる。


「ああ。これであの世界は・・・爺さん、婆さんは救われる。俺達の、いや、神の原初の過ちは正される。俺達の息子だぞ?平気に決まってるだろ?」


俺はセレを安心させるために言葉を並べる。自分自身も心配している。が、あいつはなにせ--


「創世も壊世も一人でできる唯一の神なんだから」


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