プロローグ
初めまして。初心者ですので下手ですが何卒よろしくお願いします。
俺は破闇 創輝どこにでもいる高校生…だったのだが、たった今トラックに跳ねられて死んだ。
「うーん、ここどこ?」
目が覚めると見知らぬ部屋にいた。
「俺トラックに跳ねられて死んだよな?信じられないが幽霊になったとか?」
そう思って部屋にある花瓶を持ってみる。
「…触れるな・・・生きてるのか?」
部屋を見回す。ベッドに棚くらいしかない。
「なんもないな。部屋を出ても平気かな?」
ここがどこかわからない以上出るべきではないと思う。が
「まあ、もう死んだだろうし、いいか」
ドアノブに手をかけ、開ける。
「ん?なんだ起きたのか。おはよう」
開けた先にはリビングがあり、そこに見知らぬ男性がいた。
「・・・どちら様でしょうか?」
「ん?思い出せないか?」
思い出すもなにも日本での生活と死んだ記憶くらいしかない。
「あーそうか、まだ封印解いてなかったな」
「封印?」
この人なに言ってるのかな?いい歳の大人が中二病?
「ここはどこですか?それであなたは?」
「一度に聞くなよ、ここは神界だ」
どこだって?
「はっはっは、そんな「あんた平気か?」みたいな顔するな」
本当にあんた平気か?
「信じてないな?」
「そりゃそうでしょう」
いきなりそんなこと言われても、しかもここ普通の家っぽいし。
「でもお前死んだろ?」
そうだ、俺死んだんだ。でもさ信じられないよね普通?
「まあお前の知っていることばで言わせてもらうとラノベでよくある異世界転生モノということだ。好きだろそういうの?」
「好きでも信じられませんよ?」
「まあとりあえずそういうことにしといてくれ」
アバウトだなこの人。
「まあ死んだのは事実だし…そういうことにしておきます。で、ここは神界と言いましたね?だとしたらあなたは神なんですか?」
「ああ、自己紹介しよう。私はレイギース、一応創造神だ」
まさかの発言。創造神かよ。さらに信じられるか。
「そうだ、俺の力を見せよう。そうすれば信じられるだろ」
「それなら」
「よし、じゃあ……そら」
やる気のない掛け声をした、すると目の前に光の粒が集まり、剣になった。
「こんなもんか。どうだ?」
多分俺は今俺の人生で一番のアホヅラになっているだろう。
まあもう死んでるんだけどね。
「信じてくれたか?」
「はい」
実際に見たんだから信じるしかないだろ。
「でもなんで俺はここに?」
そう、肝心なのはなんで俺がここに呼ばれたのかだ。
「それなんだが…お前は俺の息子だからだ」
…………………今までで一番信じられないんだが?
「まあこれはさすがに信じられないだろうな。そこでさっき言った封印だよ」
「そうですよ。その封印ってなんですか?」
「お前のここでの記憶を封印したんだ。封印を解きたいんだが俺では無理だからな、セレに頼むわ」
「セレって誰ですか?」
「ああ、俺の嫁!」
実際に俺の嫁って言う人いるんだ…………。
「その人?も神なんですか?」
「もちろん。セレ、セレディーナは破壊神だ」
破壊神はシヴァじゃないんだ。
「って破壊神?破壊神と創造神が結婚したんですか?」
「そうだが?」
「普通仲悪くないですか?」
「別に?あと邪神とかもいるけど別に悪いやつじゃないしな」
地球での神話なんだったんだよ。
「っと、帰ってきたか」
すると玄関の方から足音が聞こえてきた。そして勢いよくドアが開かれた。
「たっだいまー」
「お帰り~」
入って来た人は綺麗な女性だった。
「ソーキー!」
「ぐっ」
見惚れていたらいきなり抱きつかれた。
「会いたかったよー!」
「んー!」
女性の胸に顔が埋まり、息ができなくなる。
「セレ、まだ封印解いてないしソーキが苦しそうだぞ」
「はっ、嬉しくてつい」
そう言って俺をはなす。
「・・・」
「大丈夫か?」
「なんとか」
「ごめんね」
ビックリしたが少し嬉しかったのは秘密にしておこう。
「それであなたは?」
「私はセレディーナ。破壊神よ」
「ああ、あなたが」
「じゃあ早速封印解こう!」
「早い」
「だって早く私達のことを思い出して欲しいんだもん!」
「俺があなた達の息子だとしてもなんで別の世界に送ったんですか?」
そう、俺がこの二人の息子だとしても別の世界に送る意味が分からない。
「それは俺が説明する。まずこの神界は文字通り神の世界だ。ここには神や天使しか存在しない。そして神達は人間を格下としか思っていないやつがほとんどだ。神界で育つとそんな風になる。そんな風になってほしくないからソーキが五歳のときに地球の同じ時間に生まれた人間と魂を融合させた。そしてあちらでの死をトリガーとして戻ってくるようにした、というわけだ」
「そうですか」
はっきり言うとスケールが大きすぎてついていけない。
「でも早死にや長生きしてじいさんになってたらどうしたんですか?」
「そんときは今のソーキくらいの身体と精神にしてこちらに戻したり時間を巻き戻したりしたな。一応、神だから出来ないことはないし」
「そうですか」
なんでもありだな。神だから当然か。
「話終わったことだし封印解こう」
「分かりました」
セレディーナさんが急かしてくる。
「じゃあいっくよー、えいっ!」
「ぐっ」
直後、鋭い頭痛が俺を襲った。それと同時にたくさんの記憶が頭に流れた。
「ぐあぁぁぁっ…………はぁー、はぁー」
痛みが収まる。
「どう?思い出した?」
不安そうな顔で俺の顔を覗いてくる母さん。そのとなりでそわそわしている父さん。
「平気だよ。思い出したよ全部」
「ソーキ!」
また抱きつかれた。でも全部思い出したからドキドキはしないな。実の母親だし。
「ただいま、かな?」
「「おかえり!」」
俺がそういうと二人は笑顔でそう返してきた。
どうでしたでしょうか?何かあれば悪口以外をコメントしてください。悪口は作者のガラスの心が砕けるのでご遠慮ください。