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「そういえば隣、今日転校生来るらしいな」
HRも終わり1限のまでの時間をぐだぐだしていると、おもむろに狛田が話題を提供してきた
「こんな時期に?もう夏休みやで? どうせ野郎やろ?」
「それがな、女らしい」
「マジか」
「しかも」
「しかも?」
「なかなかの美少女」
「ふむ、なるほどな」
僕は顎のあたりをさわった。髭生えてこないかな?
ああ、転校生?僕は全然興味ないよ?転校生一人で騒ぐような年でもなくなったしね?そんなことより日本の将来を考えなければいけないよね
「イク、何僕は興味ないよ?みたいな反応してんの?
バカ腹立つ顔してんで」
「黙ってくれへん?筒井はんそんな顔してませんけど」
「いやしてるて」
「してへんて」
「してるて」
「してへ」
「うっさいなあ!皆で見に行ったらええやんけ」
僕は内心すこし期待をしていた。もしかしたら昨日の女の子が同じ学校に来たのでは無いかと、だって昨日の口ぶりからする最近この町に越してきたばかりのようだったし、年齢も同じくらいだ。漫画ではここでの再会が定石だし、あれ?これもう疑う余地ないんじゃね
「あ、ここのクラスや」
「マジか!」
「なんやねん生駒おすなや」
後ろから聞こえる声を無視する隣のクラスの教室にはすこし人だかりが出来ていた。
ハロー青春! 僕のなにも無かった日々に光をともしておくれ!!
そして彼女の顔がすこし見えた
その女の子は確かにかわいい系の女の子だった。顔も整ってたしそこそこモテそうだった
けれども
「・・・・違うやんけ!!!」
僕は怒りを拳に乗せた
「ぐほっ!! え!? なんで!? なんで俺今殴られたん!?」
「イクどないしたん??」
「エエはつまらん帰る」
「「えええええええええええええええええ!?!?!?!?」」