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未題の恋愛小説  作者: 山田の子
3/6

3

「ぜぇ、、、はぁ、、、走んの遅いねん筒井」


僕たちは全力で走って、たまにコケる筒井を助けながら下鴨神社のそこそこ奥の方まで逃げてきた


「はぁ、、はぁ、、、ごめんやん、あんなとこに千葉おるとは思わんやん」


千葉というのは下鴨神社近くの交番にいる警官である、ひょんなことから顔馴染みになったのである


「俺はイヤな予感してた」


「狛田お前は何ケロッとしとんねん」


「お前らと違って運動してるからな」


「筋肉だるまやなぁ」


狛田は全体的にスッとした顔立ちと筋肉質な体からよくモテる、それはそれはモテる。

彼女もそこそこ出来る、しかし

「ほめんなや」


コレを誉められてると感じる程度にはアホなのだ。だからすぐ別れる、そう圧倒的にこの中では一番アホなのだ。


「何照れとんねん誉めてないわ」


「まあ、誉めてないわ」


「なんやねん、誉めてしまった自分に照れんなや」


「もう、アホなんやから喋んなや。腹立つなー」


「で、今からどうするよ」


「そうやなぁ、汗もかいたしどっかで休みたいわ」


「ほんまやな」


「100円もない分際で良く言えるな」


「「「・・・・・・・・」」」


「散歩やろ」


「散歩しかないね」


「いや、かくれんぼやろ!!」


「黙れ狛田」


閑話休題


「いーち、にー、さーん、しー、ごー、」


「なんで、結局僕らかくれんぼしてんねん」


「いや、もう狛うるさいやん。じゃあ散会!」


そういって筒井もダーと走っていった


「なんであいつもちょっと元気やねん」


「はよ隠れろよーーーー!!」


「うっさいねん!」


すぐに見つかるところに隠れても良いけど、その後の狛田の腹立つ顔が目に浮かぶからそれは無し。

頑張って良い場所がないか探す。どんどん狛田の100へのカウントダウンが近づいている。


「はちじゅうなーな、はちじゅうはーち、はちじゅうきゅー」


だが心配はいらない


「あれ!?待って俺今なんぼまで数えた??

まあ、ええわ!ごじゅー」


アホだからな。

それにしても


「思ったより隠れれそうな場所ってないなぁ」


そんなことを言いながら歩いていると


「ん?」


目の前に何かが横たわっている


「なんやあれ?ホームレスのおっさんか?」


それにしたってこの暑い中心配だ、急いで近づいてみる。

けど近づくにつれて事態は変わる


「ん?」


「んん?」


「んんん?」


「女やんけ!!!」


そう、そこには僕と同じ位の女の子が倒れていたのだ。

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