表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/17

初めて誰かと繋がれた

携帯のメッセージを見ていて、俺はハッとして飛び起きた。


中野先生からのメッセージが届いたのだ。


俺は、すぐにそのメッセージを読んだ。


それは、驚くべき内容だった。


「先ほど君の眼前から遁走とんそうしたことを謝らなければならない。君は全力で私を救おうとしてくれたのに」


「私は君を置いて逃げ出してしまった。私は、君がそうなるところを見てはいたけれど、それでも君が落合君だと確信するのに時間が必要だったのだ。いや」


「それだけではない。私は、今起きているこの異常事態を受け入れることができていなかった。私は目をつぶっていたのだ。しかし」


「君が必死に私を救おうとしてくれる姿を見て、今さらながら私も、この現実に適応できた。だが」


メッセージは、次々と連続で来た。


メッセージを読みながら、


自然と、涙が出た。


気絶から目覚めて、誰もいない学校をウロついた。


ずっと一人だった。


初めて、誰かと繋がれたのだ。


俺の携帯を持つ手は、ブルブルと震えた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ