意外な人からのメッセージ
教室の床に大の字に倒れて、俺はしばらく荒い息を吐いていた。
さっきの衝動は、なんだったんだ…?
いや、それは衝動と呼ぶのも、まだ足りない。
完全に、口が勝手に動いて、中野先生に襲いかかったのだ。
まるで、口の部分だけ、狂暴な別の生物に乗り移られたようだった。
それに、中野先生の肩に歯を食い込ませたときの、あの甘美な感覚…
人間の血が、あんなにも美味しく感じるものだったなんて…
そのとき、携帯電話の着信音がまた鳴った。
見ると、メッセージが入っている。
差出人は、また管理人という奴だ。
「1 ニン ミツケマシタ」
あいかわらず、意味がわからない。
いま、中野を見つけたことを指しているのだろうか?
中野を見つけたらから、それがどうしたというのか?
考えていると、すぐにまたメッセージがきた。
「アト 6 フンデス」
よく見ると、7フンを告げるメッセージも、すでに届いていた。
ぜんぜん気づかなかったが、さっき中野先生と暴れているときに来ていたらしい。
そのメッセージを見ていると、さらに新しいメッセージが来た。
それを見た瞬間、俺は、ハッとして、飛び起きた。
それは、中野先生からのメッセージだった。