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モップで遊んではいけません!

俺の口は、俺の意思とは関係なく、中野先生に向かっていった。


まるで、獰猛な獣のようだ。


「先生!早く逃げろって‼︎」


俺は必死に叫んだ。


だが先生は、身体が硬直しているようで、その場から動かない。


俺はとっさに、近くに倒れていたモップの柄を口に突っ込んだ。


歯が、ガチガチと音を立てて、モップの柄を噛む。


その状態で、俺はまたなんとか先生に話かけた。


「先生…頼む…。早く逃げてくれ…。身体が勝手に動くんだ…。俺、このままじゃ…先生を食っちまう…」


その俺の言葉が届いたのか、ようやく中野先生は、立ち上がった。


さっき俺が噛みついた肩口から血が流れている。


先生は、信じられないといった目で、俺を見ながら、教室から出ていった。


廊下を走り去っていく足音が聞こえなくなると、ようやく俺の口も勝手に動くのをやめてくれた。


俺は、口からモップを抜くと、教室の床に大の字に寝転がった。



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