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オークと幼馴染のオーク

エロ描写注意!

エクスリーガ騎士団による、ブルナーガの集落襲撃から、早くも一週間以上が過ぎていった。イクトールは狩人たちが山の麓に拵えた掘っ立て小屋に、カルアと2人で暮らしていた。


下界に降臨したアンジェリカはしばらくは肉体の調整が必要だからといって、フルール城に篭もりきりだ。


隷属印で生殺与奪を握ったマリアンヌと、彼女を人質に取られたフリードリヒ。彼らの選択肢は、有って無いようなものだった。


援軍として駆けつけた騎士団たちは、到着して唖然とした。呆然と立つマリアンヌと、他にはもう何もなかったのだ。山は完全に焼き払われて禿山と化し、先行した精鋭騎士たちは影すらもない。


フリードリヒの反乱。そしてその後始末として、自らが彼を殺した。残された騎士団は、そう告げたマリアンヌの言葉を信じるほかなかった。


マリアンヌは、アンジェリカの奴隷としてその任務を進めている。アンジェリカが作り出した偽エクスリーガを持たされたマリアンヌは、そのままエクスリーガ騎士団の団長として未だにその座を保持している。


今後はアンジェリカの指示の元、マリアンヌは様々な暗躍をすることになるのだろう。


もちろん、暗躍するのは彼女だけではない。イクトールたちオークは目立つ上に、生き残っていれば疑いの目をかけられることは間違いない。そこで新しいオークの集落を旧フルール子爵領の山に、フリードリヒに作らせた。


フリードリヒは死んだことになっている都合上、逆に動きやすい駒であるらしい。アンジェリカが無限に生み出す純粋魔力を思いのまま操る彼は、馬車馬の如くこき使われていた。魔術で石垣を生み出し、打ちっぱなしコンクリートで建てたような家をいくつも生み出す様は、まさに魔法のようだった。


そのときイクトールが「魔法みたいだ……」というと、フリードリヒは苦々しく「……魔術だ」と言った。その時の顔は、なんだかイクトールの心に残っていた。


「どうしたのイクトール?」


幼馴染のオークであるカルアが、イクトールの分厚い胸板に上半身を預けて、上目遣いで彼の目を見た。カルアの豊満で柔らかな胸がむぎゅと潰れ、イクトールの劣情を不用心に刺激する。


1つの大きなベッドに、イクトールとカルアは寝ていた。木と藁を使って自分で作った粗末なベッドにシーツをかけただけの上に寝転がり、安くてゴワゴワした毛布をかけて寝る。寝づらいが、2人でなら極上のベッドだ。


「……恋人を人質に取られるってのはどういう気分なんだろうな」


「……私みたいな気分なんだと思うよ」


そう言うカルアの表情は暗い。


「私からすれば、イクトールがアンジェリカ様の人質になってるわけだもん……」


そういう考え方もあるのか、とイクトールは少し驚いた。


「でも、アンジェリカ様が俺を導いてくれなかったら、俺はこの世界に来ることもなかった」


イクトールはカルアの頭を優しく撫でた。ゴツゴツした力強い手に、髪をくしゃくしゃにされるたび、カルアの胸の奥の火が酸素を送り込まれて加熱される。抗えない魅力が、カルアの脳髄を支配する。イクトールが強大な雄であることが、カルアにそう感じさせているのか。それとも、幼い頃から頼りにしていた幼馴染だからか。


理由はわからない。むしろ知りたくない。この言い知れぬ衝動に突き動かされることが、何より心地いいのだ。


「イクトール……」


愛しい名を呼ぶ。その声は熱に浮かされたうわ言のようだ。カルアの口から漏れ出る吐息が、イクトールの唇を灼熱の温度で撫でる。


ぐい、とイクトールはカルアの身体ごと引き寄せて、強引に見える口づけを交わす。華奢な腕は、イクトールの片手で掴みきれてしまう細さで、最新の注意を払いながらでないとポッキリと折れてしまいそうだ。そんな儚さがイクトールの心をくすぐる。


病弱で、でも一生懸命な彼女の心根に、幼いころのイクトールがどれほど救われたことだろうか。自分がすることを気味悪がる兄弟の中で、唯一カルアだけが認めてくれた。すごいすごいと無邪気に喜んでくれた。


そんなカルアを愛おしいと思う。二足歩行するミニブタ程度に思っていた幼い自分を殴りたくなる。カルアはこんなに魅力的で、そして何より豊満な胸を有しているのだ。


豊満な胸を有しているのだ。


「あんっ」


イクトールが半ば乱暴にカルアの胸を揉みしだき、カルアの口から小さな嬌声が漏れる。ぐにゅぐにゅと形を変える柔らかな新緑の双丘は、イクトールの心と視線を捕らえて離さない。


カルアの薄い緑の色が、今は何より愛おしく感じるのは愛のせいか、それとも単純に巨乳だからか。それともオークとしての自分に違和感がなくなってきたからだろうか。


カルアの着ている毛皮の貫頭衣みたいな服をめくって、その肌を露わにさせる。月夜であるが、その光量は限られている。ぼんやりと輪郭を月明かりに照らされて、カルアの裸体が怪しい魅力に映る。


新緑色の肌は、魔性の魅力を月明かりに反射していた。華奢な四肢に、それに不釣り合いなほど大きく実った2つの果実。その果実は、今イクトールの無骨な手の中で弄ばれている。


重力に従って垂れるたわわに実った禁断の果実を、手のひらで支えて揺らして、時々指先でつついてみたりする。その様子をカルアは愛おしそうに見つめていた。自分の身体を自由に弄ばれる奇妙な快感に、背筋をくすぐられる思いだった。


イクトールが巨乳を弄んでいると、ふと目線を上げればカルアの慈愛に満ちた視線と交差した。お互いの黒々とした瞳の中に自分の姿を探すように、2人はしばらく見つめ合っていた。


不意に、イクトールは自分の鼻をカルアの鼻に擦りつけた。オークの体の部位の中で、鼻はかなりの神経が集中している箇所で、同時に性感帯でもある。愛撫を意味するその行為に、イクトールは人間の魂を持ちながらも、徐々にオークで興奮することに慣れてしまっていた。


「んっ……、あう……」


鼻を鼻でくすぐられて、カルアが艶っぽい声を漏らす。徐々に鼻が湿ってくるのは、異物に対する反応であるが、オークにとっては感じている証拠でもある。


愛液とも言うべき分泌物は、鼻水とも異なるさらさらとした粘度で、離した鼻と鼻に淫靡な水の吊り橋をかけた。その橋のかかる先の、カルアの鼻孔の入り口を、イクトールは優しく舐めて微笑んだ。


「イクトールぅ……!」


今度はカルアから鼻をこすりつけてくる。それだけではない。時折、短い舌をちろちろと出して、甘い蜜を貪るようにイクトールの唇を舐めるのだ。カルアの熱を持った舌と吐息が、満遍なくイクトールの鼻と口を愛撫する。


熱に替わった愛情が、蒸気を噴き上げるようにカルアの口から漏れて、色っぽい吐息に変わる。呼吸するのも苦しそうに、カルアは口で呼吸する。恋の炎が燃え上がった熱がカルアを温めて、全身にじんわりと汗が滲む。


二人の体の温度が上昇し、掘っ立て小屋の中に淫靡な熱をこもらせていく。愛の熱で汗が水蒸気になって、部屋全体を蒸すように湿らせる。木材でできた壁が水蒸気をはらんで、淫らな香りに木の香りを加える。


恋愛の熱は上昇して留まることを知らず、月夜は更けていく。

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