時の流れ、平行線、
私の好きなものを 私の大好きな人を消さないで
なくなったらもう 私は生きられない
ふと思い浮かぶ
消えていく世界 削られる未来
悲しみを、失う前から感じて涙をながす
大好きな人がいて、幸せなのに、その先の、逃れられない現実が襲い掛かってくる
ああ、
私が生まれていなければこんな気持ちにならずにすんだのに
大切な存在なんて見つけずにすんだのに
ああ、
私が今すぐ死んでしまえば、哀しみなんてもう感じなくてすむのに
これ以上大切になる前にあなたが死んでしまえばいいのに
けれど私は強欲だ
生まれていなければ大好きな人に会えなかった
好きな気持ちも知らなかった
私が死んでしまえばもう、大好きな人に会えなくなってしまう
私のことなんて忘れられてしまう
あなたが死んでしまえばもう、私にいきる意味は失われてしまう
闇に呑まれてしまう
どうしよう、どうすれば
過ぎていく時間は私とあなたを決して繋がせない
あなたの時間に追い付くことを許さない
交わって触れることさえ許さない
忘れたくない 失いたくない 残されたくない
嗚呼、
世界よ、新たな理を我に。
どうか、あなたを失わない世界を我に。
嗚呼、
死とは何なのだ
なぜ私を許さないのか