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-Destiny Gate Online-  作者: 赤砂糖
-Neet-
16/26

15

二回戦目の相手は、魔法使いだ。

 水属性魔法使いだった俺の勝ちはこの時点で決まっているのだが、

 果たして一体何を使ってくるのやら。

 格闘技なんてやった事がないので、自己流の構えをとり、じりじりと距離を詰める。

 相手との距離が五メートルになった所の俺は加速した。

 一瞬にして相手の懐に入り、肘鉄を決めようとローブに触れた時だった。


 「うわあああああああああああ!!」


 叫んだのは相手ではなく──俺。

 ローブに触れた瞬間、電流が身体を駆け抜けたのだ。

 ──つまり。

 雷属性魔法使い。

 多分相手は俺の攻撃を避けれないと判断したのだろう。

 だから己自身に地雷型の魔法をかけたのだ。

 それも最大級の。

 俺の生命線はイエローゾーンをギリギリ保っていた。

 しかし相手のHPも残り六割くらいまで削れた。

 次も同じように動いたら俺は負ける。

 というか俺が相手に触れた瞬間負ける。

 この勝負の勝敗は決したのかもしれない。

 そう考えている間。

 相手が呪文詠唱している。

 大型の詠唱魔法だ。

 阻止しないとまずいだろう。

 だけど攻撃したら俺はさっきの魔法を再び受けることになる。

 ──どうする事もできねぇよ。

 相手が詠唱を終えた時だった。

 俺は一つの考えに至る。

 俺はスキル《時の刻み》を発動した。

 すると──あの感覚が甦る。

 水龍戦で死を覚悟をした時だった。

 そう。時間が長く感じるのだ。

 これなら、雷の速さを超えられる。

 俺は水精霊の首飾りを使った。

 すると──俺の周りに水で覆われた膜が形成される。

 これで大丈夫。

 俺は《時の刻み》を解除した。

 その瞬間──俺の頭上に特大の雷が落ちてきたのだ。

 しかし、純水は水を通さない。

 これにより、全て受け流す事ができた。

 俺は水膜に覆われたまま相手に向かい走りだす。

 これで地雷型の魔法を半減できるはずだ。

 俺は上段回し蹴りを相手に繰り出した。


 ──これで決める

 

 手ごたえありだ!

 そう思った瞬間身体に電流が走る。

 どうやら、今の一撃で相手のHPを削りきることが出来なかった。

 お互いのHPは残り五パーセント程度。

 しかし同じ事をやったら相打ちだ。

 相手もそれをわかっているだろう。

 俺にダメージを与える方法がそれしかないのだから。

 ここで冷戦が始まるのかと思いきや、一つの発想が俺の頭を過ぎった。

 多分アイテムのボックスの中にある。

 ちなみに試合中は消費系アイテム使用してはならない。

 だから普通は試合中にアイテムボックスを見ることはないのだが、

 俺はある物を取り出した。

 

 ダガーである。

 

 ちなみ重さが二十あるので装備はできないし、

 そもそも大会内で登録した装備以外装備してはいけないのだが、

 俺はこれを手に取り、二年間毎日やっていたあの動作をする。

 このゲーム武器を投げるというのはスキル上存在しない。

 しかし俺はシステムアシストなど必要がない程にダガーを投げるの得意なのだ。

 だって二年間毎日投げてれば嫌でも上達するだろう。

 相手に避けられては困るので、

 再び距離を詰め──ダガーを放った。


 するとシステムの合成音声が俺の勝利を告げるのだった。 

短いです。



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