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掌編小説

茶番な懺悔

作者: 斎藤康介

 日に何度か「死にたい」と思い、口にする。例えば嫌なことがあったとき、失敗したとき、頭が痛いとき、とにかくネガティブな思いに支配された時に呟く。

 本当に死にたいと思うが、実際に死ぬ気はない、ただ呟くだけだ。そうすると不思議と心の平衡が保たれる。

 これは精神的な自傷行為なのかもしれない。

 だが、私は頭の中で別のことを考えている。

 私が(・・)こんなにも死にたいと請い願っているのだから、許されてもいいのではないか、と。

 神や仏や、何か特別な対象に許しを請うているのではない。ただ自分は許されるべきだと思うわけである。ここまで悔いたのだから許されなければおかしいと思うわけである。


 茶番な懺悔である。


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