プロローグ
トワイライトプランク=薄明かりの冗談。
この冗談をほんとにしてしまった少女。
恋に勉強、おまけに、王族の血筋まで・・・・。
神が与えた、魔法の力。
夕暮れの神が与えた冗談が本当になってしまったら―――――――・・・・?
少女は冗談を本当にしてしまう―――――――――・・・・・・。
あたしの夢。
それは―――――――
"魔道士"になること。
すなわち魔女。強く、優しい魔女になりたい。
それが夢。
だけど、現実は甘くない。魔道士になるには専門学校に通わなければならないし、法律で『魔道士になるものは一般人であること。また、魔道士になるためには親の許可を取らなければないない。』
というのがあり、なかなかなれない。あたしは絶対無理だ。
なんせ、
『黄昏の国』の『お姫様』だから。
あたしは、魔法が使えるのに。
あたしは、魔法使いになりたいのに。
あたしは、強くなりたいのに。
あたしは、優しくなりたいのに。
あたしは、助けたいのに。
あたしは、姫。
あたしは、黄昏の国の姫。
あたしは、王族。
あたしは、一般人じゃない。
あたしは、この国を守らなきゃならない。
だから、夢をあきらめなきゃならない。
本気でヤダ。
ということで、家出しまっす!!!
必要なものを持ち、今日出て行くのさ。あたしの夢をかなえるため、もう決めた。絶対に出て行く、ってね。
さてと、それじゃバイバイ。お母さん、お父さん。この城に使える人間。
この国からも出て行く。みんなに見つからないように、遠い国に行く。絶対にここには戻らない。
サヨナラ、サヨナラ、あたしの過去。
戻らない、と決めたのに。ドウシテココニ・・・・・・・・?