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死ぬときは一人がいい

作者: マーク
掲載日:2026/05/22

大抵の人間の言葉は、難しいだけで、深くない。


自分に向けた言葉じゃないから。


その人の言葉だけ聞いて、理解でもできたつもりかい?


馬鹿言うんじゃない。

理解なんて絶対に出来ないんだよ。

言葉を介してしか伝えられないんだから。


なにも理解しちゃいないんだ。


現実を直視しない、なにも考えてない能無しの馬鹿に贈る言葉なんか、私は持ち合わせちゃいない。


綺麗事を話しているわけでもない。

本当の綺麗とは、そんなものじゃないから。


綺麗事を語る人間のほとんどが、現実が見えていないだけの人間だ。

相手が醜い化け物だというのに、正面から向かっていく。

相手がどれだけの深さかわかっていないのに、十分熟考したとみなして言葉を吐く。


綺麗じゃない相手を、自らの幸せしか望めないそれを、他人を排したそれを、まるで綺麗かのように扱いたがる。


違う。どうせそいつは、勝手に幸せになる。


そいつのことなんて、考える必要はない。


そもそも、それを叶えるために、なぜ他を犠牲にする?


綺麗事を語るなら、最後で行かなければならないのに。

しかし、全員が幸せになる方法を考えることはしない。

必ず誰かが不幸になる。


目に入らなければいいなら最初から黙れ、最大多数の最大幸福を祈り、考え続けている人間の邪魔をするな。


それはただの、安全な場所からの言葉だ。


なぁ、本当に、何が目的なんだ?





追悼を捧げることが、どうも苦手だ。


身勝手極まりないことだと感じる。


その人はもう何も言えず、生前どうだったかもわからない。


天国で楽しく暮らしてるなんて言葉、言えない。


無責任にも程がある。


美談になんかしたくない。


その人にはもう伝わらないのだから。


後は、身勝手な自己満足に過ぎなくなってしまう。


彼、彼女の死を、私は悲しんでいます。

なんて、言えない。


わかってる。


これは理屈じゃない。


でも、私は出来ない。


その人のことを考えたら、自分で悲しみを解釈したら、その人は自分の都合のいいように変わり果てる。


それがどうも、苦手なんだ。


死とは、その人のものだろう?


その人が望んだ姿が、その人の死後だ。


私は、触れない。


絶対に。


尊厳、それの本当の意味を考え続ける。

誰にも知られず。

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