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第6話 聖法術師は試験教官を絞め落とす

「カレン! 本部から第九班の受験者の名簿もらってきたわよ!」


「ありがとう、メイ。今年は後衛職の子たち多めだね……」


「そうね、去年は模擬戦会場一つで収まってたけど、今年は二つだからねぇ。おかげで今年はカレンと私の二人で模擬戦闘担当しないといけなくなっちゃったね」


「でもまあ、後衛職が増えてくれるのはありがたいことだよね」


「そうね! 単純に火力が増えるからありがたいね」


「メイと私は、後衛職と言っても付与術師だから、いても火力が増えるわけではないからねぇ」


「そうそう、パーティメンバーに強化付与した後は自分に強化付与して前衛に立たされるもんねぇ」


「最近、わたしゴーリキー教官のタンク職の戦闘訓練に参加させられて、なんか胸板とか腹筋とか筋肉ムキムキになってきたんだよね~。ちょっと女の子としてどうよって感じになってきちゃった……」


「え~カレンもぉ? 私も剣士クラスの訓練に放り込まれて、素振り千回とかさせられて、二の腕とか筋肉が半端なく固くなってきて、ちょっと女の子としてまずい感じかなぁ……」


「お互いにはやく結婚相手見つけたいよねぇ~。メイはいい人いないの? 新人教官のライノ君とかどおよ?」


「どおって言われても、あんまりピンと来ないかな~って、あ! ケイト先輩睨んでるよ! ぐずぐずしてるとまた長いお小言もらうよ!」


「そ、そうだった! メイ、私の対戦相手教えて」


「ちょっと待って、ええっとカレンの最初の対戦者は……聖法術師のキャサリンさんね……」


「メイ、聖法術師って魔物特効があるから、魔物相手だと実力以上に法術が効いて、自分の基礎戦闘力とかを錯覚してしまうとか言ってなかったかな?」


「そうだね。その点を最初に注意してあげないと、今後対人戦闘なんかで法術が効きづらくて、やられちゃうなんてことがあるよね。ゴーリキー教官仕込みの力押しで攻めればいいんじゃない? カレンも得意でしょ?」


「人を筋肉女みたいに言わないで! じゃあ、少し基礎体術の指導もしつつ、護身のための基礎剣術の立ち回りとかを教えてあげようか……」


「そうだね。じゃあ、カレン頑張ってね!」


「分かった。メイも準備運動しときなさいよ。 じゃあ、行ってくるね~」


「いってらっしゃーい」


「ケイト先輩! 始めます~」


「遅いわよカレン! はやく位置について!」


「受験者キャサリン、前に出てください」


「はい! よろしくお願いしますわ!」


「教官のカレンって言います。付与術師で私は身体強化して戦いますから、身体強化した戦闘職の敵を相手にした時の護身のための剣術とか立ち回り方とかを教えつつ模擬戦闘をしたいと思ってます。よろしくね」


「……はい、よろしくお願いいたしますわ」


「では、双方開始位置へ――― 模擬戦闘開始!」


(あれ? 木剣が落ちていく⋯⋯)


<カランッ!>


「あなた、木剣落としたわよって……ど、どこに……え? な、なんか息ができ……な」


<ドサッ!>


「カレン? これって絞め技!?」


付与術師の教官カレンは、キャサリンに後ろから服の襟を使って首を絞めあげられ、意識を刈り取られてしまった。 周囲は静まり返り、しばらくの沈黙の後、ただ審判の声が勝者を告げるのだった。


「しょ、勝者受験者キャサリン!」


「ありがとうございました……」


一礼してキャサリンが退場した後、審判が叫んだ。


「タ、担架! 急いで!」


その後、カレンはしばらく目を覚まさず、メイがその後の全員の模擬戦闘に立会うようケイトに指示されるも、二番目の受験者によってそれが叶わなくなるという事態に陥ってしまうのだった。



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