水族館に行こうよ
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
喚かないのが~。の二人です。
彼も彼女も少しだけ意識を頑張るデート回です。
はてさて、恋人とする事と言ったらまず思い浮かべるのは『デート』だろう。というか、デートしないと恋人という間隔が沸かない。という訳で彼と約束を取り付けた。
バス停で待ち合わせして、電車に乗って、最寄りの駅に着いた。待ち行く人は老若男女。その中には当然仲睦まじいカップルもいる。手を繋いで笑いあって、すれ違って行く。
「水族館か……」
「カレカノデートと来たら水族館でしょうよ」
人生で初恋を覚えて、失恋で堕ちて、そして今恋人がいる。初デートである為、言っておくがデートスポットのレパートリーは齢一桁の子達と変わらない気がする。
しんみりとぼやく彼の反応が気になって、横目で様子を伺う。表情は余りに変わらないが、反応的には可もなく不可もなくな気がする。
「嫌だった?」
「全然? ただ久方振り過ぎて、空気感を忘れてる」
まぁそうだろう。幼い頃は親同士が仲良かったから、水族館だけでなく動物園にも無料チケット片手に訪れた。けれども今は互いに共に出掛ける事も少なくなっていた。
其れは私に想い人がいた事と、彼も其れを薄々察していた事も理由の一つだと思う。誘う事も、誘われる事も無くなった私達が、また一緒に出掛けている。
「懐かしいな……」
その彼の一言が哀愁を呼んで、何だかとても寄り添いたくなった。ただ何を言うまでもなく、腕同士を繋げて、同じ感情を得たくなった。
そうやって、ただ行き交う人々を眺めていると、ふと指先にしっとりと温い感触がした。彼の汗ばんだ手であると気付くのに、そう時間はかからなかった。こちらから僅かに指先を動かして、少しだけ密着させる。変化は直ぐに訪れた。大人しかった彼の手が突如意志を持ち、私の手を離すまいと握り込む。それはまるで、親が子供の手を掴むように。
「カレカノらしいことするか。イルカショーでずぶ濡れになったり、魚見た後寿司食べたり」
「おかしくない? 今冬だよね? 此処、中に寿司屋とかないよね?」
「冗談だよ」
何故、連載にさせる為の話を短編で投げ続けるか。
単純に私のモチベ維持の為です。
以前、同じ様に短編を繋げる形で書いてたんですよ。
ちょうど出戻りをした『白無垢の初恋』辺りから。
けれども
『出来たら即刻投げたい。飽きる前にはよ』
という私の悪癖もとい性癖で、加筆修正行わないで投稿し出すんですよ。
それでボロボロになったのが『夢路への神託』です。
だから今回は一話完結、薄らでも起承転結がある状態で投げてます。
いつ飽きても良いように。キリが良いように。
だから長編で出す時もきっと似たような話になります。
その時はまた、あらすじに記載をさせていただきます。
まだ設定もろくすっぽ決まってません。
決まってるの性別ぐらいだと思います。
年齢も性格も非常に曖昧。
終わりもブレブレ。※3つくらいの終わりがユラユラ。
そろそろ『転』に移らないと詰みますね。『承』でグダるので。
突然『転』になった際は、ケジメとお思い下さい。
50話を目標としてますが、流れを明確にしたいので。
テーマとして上がってるのは、
自己犠牲を惜しまなかった子が、自分を大切にする様になる。
恋愛じゃない恋人の関係だって良いじゃない。
浮かんでるのは、
『君に恋愛感情とかないけれど、君と離れたくない!! ずっと一緒にいて欲しい。我儘だけど、其れが私の願いなんだ!!』
という台詞。