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Ground World Online ~世界に轟く吸血鬼の怨嗟~  作者: 半目真鱈
第ニ章 未熟な覇道

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第29話 敗走

私と目の前の男による戦闘もあれから30分が経った頃、私の弱体化もいよいよ洒落にならないレベルにまで進行していた。影補強で弱体化している肉体を覆っているから、目も当てられない程に酷いレベルで弱体化は起こっていないけど、それ以上に傷が増えてきたことによる弊害の方が勝っていた。


《スキル<瞬間思考Lv2>が<瞬間思考Lv3>に上昇しました》

《スキル<影補強Lv7>が<影補強Lv9>に上昇しました》


と言うのもこの傷の上に再び攻撃を負うとかなりのダメージを負ったから、多分だけど弱点付与的な効果が有るんだと思っている。その追加効果もあって確実に冗談では済まされないレベルの弱体化が私を蝕んでいた。


「これで最後だ。<閃突剣>」


「あぁ…最早、これまでなのか?…などと、などと言うかと思ったか人間どもよ。これで倒したつもりか?ただ心臓に剣を刺しただけじゃ無いか、私はまだ戦える、舞える、踊れるぞ。さぁそこで私たちの踊りを見ている異邦人共も今この地で怯える人間どももよく聞け、これより先の七の夜、この地に座する我が墳墓にて私は待つ、それまでに貴様らも私の首元に噛みつくけるよう牙を磨くが良い。さらばだ<猛炎火場>」


剣で心臓を貫かれた瞬間に持てる全てのスキルと魔法で彼を吹き飛ばして、肉体保護や再生系のスキルを総動員して命を繋いでいた。刺し貫かれた剣をそのままに、私はこの先の予定を遠回しに伝えて、最後に魔法を放ちその魔法によって、数多のプレイヤーや彼が目を引かれている最中に、ゾンビ騎士に私を回収するように命じた。それから直ぐにゾンビ騎士は私の元に来て、私はゾンビホースに飛び乗ると、闇の中へ消えゆく様に逃げていった。


あれから夜が明けて朝になると、私はゾンビの量産をしつつ半死鬼共が掘った穴の奥深くで、回復を図っていた。実は私の種族である吸血鬼系はどうやら日光下ではあらゆるスキルが制限を受けるらしく、その上若干身体能力も下がるようにアップデートされたのだと聞いた。まぁこれ自体は今SPを1消費して習得した瘴気のスキルで問題無いけど、それでも少しでも回復に専念するために、魔力の消耗もゾンビの量産以外では最低限にして、残ったあらゆるリソースを回復に費やした。


《スキル<下位再生Lv3>が<下位再生Lv4>に上昇しました》

《新しく異能系スキル<回復強化Lv1>を習得しました》

《新しく異能系スキル<集中Lv1>を習得しました》

《新しく異能系スキル<瞑想Lv1>を習得しました》


それから丸一日を回復の為の瞑想に費やして、何とか表面に負った怪我は回復した。だけど、最後の最後で心臓に受けた傷は回復せずに今も尚心臓周辺を焼いていた。


「先ずは今何が出来るのかを調べてみようかな」


それから走ったり剣を持って振ったりしてみたり、スキルや魔法を放ってみたりしたら、スキルと魔法に関しては普通に使えてスキルの効果減衰も治っていた。だけど、剣を持つどころは身体的な行動は全くと言って良いほど出来なくなっていた。例を上げるなら、拳に力を入れるレベルの行動だけで、既にかなり苦しくなって、そのままパンチを放とうものなら心臓の方が焼け落ちるんじゃないかなって思う程の苦しみが私を襲った。


取りあえず今は回復に魔力を割いているけど、もしもこれを止めたらどうなるんだろうな。


そんな好奇心が間違いだった。回復に割く魔力を減らした途端に物凄いダメージを負おう感覚と、命が風前の灯火であるって言う感覚が襲って来た。その瞬間には既に回復に殆どの魔力を割いて、何とか持ち直した。


「取りあえずこの傷が治るまではスキルとか魔法ありきだね。まぁ仕方ないけど、しかしあの男のチート具合どうにかならないかなぁ。何せ運営に問いただして見たら正常だって言うからこの状態も普通の事なんだろうけど、どうにかして治らないもんかなぁ。」


改めて今の私にできる戦闘行為がスキルと魔法を織り交ぜた戦闘で、近接戦は勿論として、避ける事すらままならないからどうにかしないとダメだよねぇ。取りあえずそれ系のスキルが無いか探して見る所から始めてみようかな。


それからスキルを探したりしていたら、今の私にピッタリのスキルがあった。それは<影潜伏>って言うスキルで、これは影の中に限定的な空間を作って、そこに回避するって言うスキルで、使うときは地面に接していないとダメって言う縛りは有るけど中々に強力なスキルらしかった。


《新しく異能系スキル<影潜伏Lv1>を習得しました》

《スキル<影潜伏Lv1>が<影魔術Lv7>に統合されました》


取りあえず影魔術と血魔術のスキルをメインに上げていこうかな。何せ単純な応用性でもメイン晴れるし魔法のように一々術式を構築する必要も無いしね。まぁその分メタスキルが有ったら一気に弱体化するから魔術一辺倒には出来ないけど、正直今の段階で使える手段は魔法か魔術しかない。それに今さっき自分の身に起きた回復に割いている魔力を減らした結果もあった。


今は何とか落ち着いているけど、回復に割いている魔力を減らした結果、死にかけたらそれもあって魔術メインの戦闘に切り替えようって思った。正直に言って今の私の魔力状況は、9割を回復に割いて、残りの1割を下位肉体強化に回してあるから、そもそも魔法に割く魔力が無かった。


「取りあえず影補強はさっさとレベル10にしたい、もしもアイツとまた戦うのなら影補強での肉体保護は絶対に必要」


そんな事を思いながらさっさと影補強のスキルをレベル10にするべく特訓を始めた。元々アイツの攻撃を影補強を使って防いでいたお陰もあって既にレベルが9だったからそれを上げること自体は簡単だった。


《スキル<影補強Lv9>が<影補強Lv10>に上昇しました》

《スキル<影補強Lv10>から異能系スキル<影補助Lv1>を派生習得しました》

《スキル<影補助Lv1>が<影魔術Lv7>に統合されました》


それから来るべき1週間後の公式イベントまでみっちりと強化をしていた。まぁ主に魔術系のスキルを強化していて、他はあんまりだけど、そもそも使わないから問題も無かった。



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