第20話 謎のプレイヤー
それから広域焦熱を使いつつ魔力消費が辛く成ったら、大剣で殺し続けると言うのを何度か続けて、やっとの事で私一人になり最初に終わったボーナスとして、シード扱いになって一回戦は休める事になって、どうやって現場まで行こうか悩んでいたけど、眷属支配のスキルを使ってみようと思い立って、取りあえず適当な個体を完全支配した。
完全支配と言うのは私の命令で息を止めたり食事を取らせないようにしたり、敵と遭遇して殺されそうになっても私が命令を出したら、即座に辞めてしまう程の支配力を持つ、それを適当な半死鬼に対して発動して、それを操って迷宮まで行かせようと思っていた。
だけどそれまでには課題が幾つか存在するそれは先ず第一に私自身が作った壁を半死鬼が突破する事が無理だと言う事だ。まぁこっちの方は私が支配しているから行けるとは思ってるけどあの封印が面倒くさそうだなと思いながら取りあえず歩き出した。
そうして歩き始めていくと半死鬼がどんどん跪いた事に対して、多分この半死鬼から発せられる私の気配に畏れたんだろうなと思って、取りあえず影防御を突破して迷宮の方まで歩き出した。その道中は完全に人どころか動物すら居なくなっていて、流石に異常が過ぎるなと思っていた。
《新しく異能系スキル<視覚共有Lv1>を習得しました》
《新しく異能系スキル<感覚共有Lv1>を習得しました》
《新しく異能系スキル<身体共有Lv1>を習得しました》
それらのスキルを習得して動きやすくなった。それもあってスムーズに行けた。
《新しく異能系スキル<念話Lv1>を習得しました》
《残りSPが102に減少しました》
それから半死鬼の方に棍棒術がレベル10になって魔混棒術のレベル1に進化した時に送られたであろうSPを5消費させて念話を習得させた。現状動きを操る事は出来ても命令を送る事は出来ないし元がゴブリンゆえに人語なんて喋られないから習得させた。
《眷属A-053が新しく異能系スキル<念話Lv1>を習得しました》
《残りSPが0に減少しました》
って言うか完全支配していたらこういう音聞こえるんだなぁって、思いながら侵略者に対して、まぁ話が通じる相手だったら良いけど、正直望み薄なんだよなぁとか思っていた。
何せ相手はあの封印を破ったプレイヤーだこんなゴブリンボディ秒で八つ裂きにされるしかない、それだったら会話が出来たら良いなぁって言う僅かな希望にすがって習得した。そうして迷宮に着くと当然の如くに迷宮の封印が破られて、私が確認できる範囲でも多分、魔法の構成術式そのものが消滅していた。
「これはマジでヤバくない?」
そんなことが漏れる程に驚いていたけど、この場所で何もせずにとどまっていてもしょうがないって思いながら迷宮に侵入すると、そこら中に湧いていたゾンビが全て跡形も無く塵すら残らずに消滅していて、ゴブリンボディでも分かる程の神聖な気配に包まれていた。
「あれって多分半分だから耐えられたってだけで、私が行ったら軽く百回は死ぬんじゃ...。」
そんな事を呟きながら迷宮の中に足を踏み入れるといつも漂っていた陰鬱な気配は消し飛んでいて、本当に神聖過ぎる気配で満ち満ちていた。そんな中最深部に足を踏み入れてみるとなにやら2人組の男女の声が聞こえてきて、私はゴブリンボディに精一杯隠密を心がけるように命令して、話に耳を澄ませていた。
《新しく異能系スキル<聴覚共有Lv1>を習得しました》
《眷属A-053が新しく異能系系スキル<聴覚強化Lv1>を習得しました》
《眷属A-053が新しく戦闘系スキル<隠密Lv1>を習得しました》
《眷属A-053が新しく戦闘系スキル<消音Lv1>を習得しました》
《眷属A-053が新しく耐性系スキル<恐怖耐性Lv1>を習得しました》
何か色々なスキルを習得したらしいけど、正直に言うと今現在最深部に居座っているプレイヤー?と思うけどそいつらが常軌を逸したプレイヤーである事だけは分かる。
「それじゃあさっさと支配権上書きするからお前はヘンリーハラッグを早く呼べもしかしたら主がわざと負けて帰ってくるかもしれないからな。その前に主を置く」
「とは言いますけど先輩いまガンダルさんって休憩中ですから呼べませんけどどういたしますか?」
「あ~だったら俺たちでもう支配権を確立させようその後アイツの実験体に引き継げばいいだろ」
「は~い分かりました。けど先輩本当に面倒くさい事になりましたね。
ここのプレイヤーにはどう説明しますか?正直ここを攻略して主人になったって言って聞いてくれるとは思いませんけど。」
「まぁそうなるよなぁ何せ自力で支配したハウスだ。相応のクレームは覚悟しなきゃなぁそれと社長様のご機嫌取りもやらなきゃだよなぁ」
「まぁまぁ先輩でもこれで済んでよかったじゃないですか、もしも主任の案が通っていたら最悪な事になってましたよ」
「そう考えたら最低限で済んでよかったよなぁさてと俺はそこらを見て回って来るから後輩のお前はここでガンダルを待っていろ」
この2人のやり取りから分かるのはこいつらが恐らく運営の手の者であると言う事だ。私の場に手を出したのだから相応の報いを受けさせねばと思うが現状使える駒はこの眷属のみそこいらの現地人にも余裕で負ける程度の強さしかない。だけどこのまま放置するのも何だかなぁって思うですよねぇ。
そう思いながらもどうする事も出来ずに大人しく眷属を帰還させようとしたけど、何やら私が目を離した隙に気が付かれて討伐されかけていた。今はあのプレイヤーの内の後輩と呼ばれたプレイヤーが一人であの場を守っているが、強さ自体はそれほどじゃ無さそうで、多分私が本気を出したら討伐できるかな?程度の強さと思っている。
でもヤバいのがこの先輩と言われたプレイヤーで、全身からあふれ出る闘気はこの者がかつていない程の強者であると言う事を実感させられる。そんな奴を相手にこの眷属が隠れ潜むことが出来るはずも無く、あっけなく見つけられてしまった。
その上鑑定をされたのか眷属のステータスについて話し合っていた。そうして先輩と呼ばれた人間が口を開いた。そうすると彼らは驚きの事を喋りだした。
今回現れた人物は本編でも考察されている通り運営の人間ですが、実質プレイヤーでもあります。
運営の人間は運営アカウントと一般プレイヤーよりも半年程早く始めたプレイヤーアカウントの2つを所持していて、今回はプレイヤーアカウントです。
一か月かそこいらで主人公がかなり成長したので半年となるとお察しの通りで現状の一般プレイヤーでは束になっても勝てないレベルの実力者です。




