第19話 驚愕
あれからも大剣での殲滅を繰り返していたけど、あのにゃんにゃんとモル☆ガン以外に私と比類しうるプレイヤーはいなかった。多分あのプレイヤー自体が前線級のプレイヤー何だろうと予測していた。それに加えて多分あの2人パーティを組んでいたんだろうなと言う事も察せられた。
何せ動きが今日初めて組んだ感じじゃ無くて、何度も何度も訓練を繰り返した感じの動きだったのだ。まぁそいつらがやられた以上私が負ける筈も無くどんどん大剣で首を斬っているが若干飽きが来て途中からはどんな感じでこの煙幕を解いて登場しようかなとかを考えていた。
《新しく戦闘系スキル<斬首Lv1>を習得しました》
もう何度目かも分からない程にプレイヤーの首を斬った時に新しく習得した斬首と言うスキルが気になって立ち止まり鑑定してみた。
斬首・首を攻撃する時にダメージ量を上昇させる
結構便利なスキルでさっきと同じように蹂躙を繰り返していたが、まぁ本当に飽きて途中からは隠密で隠れて暗殺とかの外道戦法を取り始めた。そうしてさっきまでと違う行動をしていると、全く知らない新しいスキルを習得するのは必然だった。
《新しく戦闘系スキル<暗殺Lv1>を習得しました》
それからは遊びが入り始めて、隠密と迷彩発動中に敵プレイヤーの背後でスキルを解くより少し前に辺りに煙幕を発生させて、登場して私の姿を敵プレイヤーが見る隙も無く首を刎ねると言う暗殺プレイにハマっていた。そうして辺りを蹂躙していたが気配感知のスキルが上から何か来る事を察知して、無意識に大剣で防いだら頭上に鳥と人間が混ざったような生物…恐らく鳥人系列のプレイヤーが私が届かないであろう所から弓を放ってきた。
それだけでは無く攻撃を防いだ筈が防いだ途端に急激に矢に込められている魔力が大爆発を起こした。私がこれまでのプレイヤーと戦った中で見たことも無かった魔法の効果を矢に付与していると言う物に対応できなくて、モロに爆発喰らいそうになって、咄嗟に影防御を全力で張った事で死ぬことは防げたけど、体感であと一発でも喰らったら死ぬだろうなと言う所まで来た。
恐らくあの鳥人は私があの二人組プレイヤーを殺すところも見ていたのだろう事が察せられる。その上で油断なく戦略を練って油断する今この瞬間まで空で息を潜めていたんだろう。
あのプレイヤーに完全に不意を突かれた。これがあの闘いの最中か殺して直ぐだったら多分あの攻撃にも対処できたと思うけど、今の奇襲攻撃に回復のスキルを習得していたとしても無視できないダメージ量だった。
と言うかあのエルダーリッチを殺してから私はあんまり苦戦する事が無かった。まぁあの天使は例外として、私自身の戦闘能力がそこいらの一般プレイヤーとは、比較にならないレベルであることは察している。それでも最上位層と言われる人間たちでは無いと言う事は私自身が強く痛感していた。
多分このプレイヤー、戦士と魔法使いの二人組より強い…と思う
それからどんどん爆発する矢を打ち込まれていたが、奇襲ならいざ知らず来ると分かっている攻撃が防げない程に私は鈍いとは思っていないが、矢自体は簡単に防げるが爆発効果が厄介だった。それだけでは無く私は矢を防ぐときに影防御も使っているが、貫通のスキルを使っているのか防御を突破されるから大剣で防ぐくらいしか手が無かった。
《新しく戦闘系スキル<大剣防御Lv1>を習得しました》
新しく習得したスキルのお陰か防御を結構スムーズに出来るようになって、魔法を構築する暇も出来て、私が使える中でもトップクラスの射程を持つ<無詠唱化・魔法強化・魔法二重化・魔光線>を放ってみたが、当然の如くに空中機動で避けられた。
取りあえず分かったことが有る。それはこのプレイヤーに魔法は無意味と言う事だった。まぁそれでもやりようが無い訳では無く、爆発を無視して突撃して切り裂くと言うのが有るが、100%失敗する手段だと言う事は察したから、現実的に解決出来る手段を探していた。
だがそうそう奇跡が起こるはずも無く私はただあのプレイヤーに蹂躙されかけていた。まぁ素のスピードだったら私の方が高かったのか、鳥人が攻撃するよりもある程度早く動けるからギリギリで均衡状態を保っていた。
《スキル<脚力強化Lv6>が<脚力強化Lv7>に上昇しました》
《スキル<回避Lv5>が<回避Lv6>に上昇しました》
《新しく戦闘系スキル<跳躍Lv1>を習得しました》
そんな感じでどんどんスキルレベルが上がっていく中避ける時にジャンプも織り交ぜていた影響か、跳躍のスキルを習得して、これに脚力強化だとか足跡結界とかを使えば何とか戦えるかなと思いながら、取りあえず戦略を練り始めた。
それから数分も経たずに私はかの鳥人が放つ弓矢の一瞬の隙を付いて、ありったけの力でジャンプしたが、当然空を自在に飛ぶあのプレイヤーにそれで届くはずも無く、跳躍の効果を差し引いても直ぐにでも落ちていくのが普通だけど、私は足元にすぐさま足跡結果を作り出して、それを足場にしてジャンプをしてその先にもう一回足跡結界を発動すると言う戦闘を始めだした。
今現在の私が習得している知覚能力を上げる系のスキルや演算系のスキルを全力投入して、軌道を予測してそこで魔法を発動すると言う些か脳金とも言うべき戦いを始めた。だけどこの戦闘が以外にしっくりきて、多分普通に空中移動をしたんじゃこの大剣を振るう事も儘ならないと思う。
《新しく異能系スキル<予感Lv1>を習得しました》
新しく習得した予感のスキルで何となくここら辺りで魔法を発動すれば良いと言う事が思い浮かんできて、その辺で落ちかける場所を演算して魔法を発動と言うのが出来て、このスキルが存外役に立ちそうだと思った。
《スキル<脚力強化Lv9>が<脚力強化Lv10>に上昇しました》
《スキル<脚力強化Lv10>を習得した事により新しく戦闘系スキル<怪脚Lv1>に進化しました》
《スキル<跳躍Lv4>が<跳躍Lv5>に上昇しました》
それらのスキルレベルがどんどん上がっていくが、空中を自在に飛行できるあのプレイヤーに空中機動で勝てる訳も無く、ただ後追いするだけだった。
「お前…こんな空高くまで追って来るとか頭大丈夫か?」
そう言われてどんだけ上がったっけと思い立って下の方をちょっとだけ覗いてみたら、どこぞの電波塔にでも上ったのかと勘違いする程の高さまで登ってて、流石にこれだったらこのプレイヤーが異常扱いするのも分かるなと思いながら、どんどん追っていたが、突然鳥人がさっきとは逆にもの物凄いスピードで下に降りて行って、私は咄嗟に行動する事が出来なかった。
「さてと、この矢はとっておきなんだけどなぁ」
そんな声が聞こえたと思ったらあの鳥人が放とうとしている矢が今までの矢とは別物かと思う程に強力な魔力を感じて、それだけでは無く何か体が動かなくて自分を鑑定してみたら緊張(2)と言う状態異常になっていた。
そのまま弓矢を放たれそうになったが、本当にギリギリで緊張の状態異常が解除されたそのまま自由落下で矢を躱して、今はまだ戦力差が大きいなと思いながら、そのまま森に身を潜めた。そうしたらあの鳥人も追ってこなくなり漸く一息付けた。
「おいおいこんな所に丁度良く弱ってる奴がいるじゃねぇか」
そんなテンプレ子悪党セリフとともに現れたのは、顔まで覆っている全身鎧を着ている戦士だった。フルコンディションだったら私がこの感じの敵に負ける事は無いだろうなと思っていたけど、今の私は疲労困憊状態だから、下手したら負けるかもと思っていた。
《現在支配している<悪逆信徒の迷宮>が攻略されました。》
《特異系スキル<迷宮管理>が消失しました》
はぁっ
それと同時にその情報の真偽を確かめるべく動こうとしたがこの戦士が私の視界を覆っていて、今にも切りかからんと剣を振り下ろしてきたから、そのまま胴体を思いっきり殴り飛ばして消しておいた。それからは兎に角真偽を確かめる為にも現場に行かないと行けないと思い立って、突発的にだけど新しい魔法を作り出す。
その新しく作った魔法は<広域焦熱>と言う魔法を作り出して、その上で魔法強化の魔法を使って半径5m範囲のプレイヤーの悉くを燃やし尽くしていた。
それから今度はこの騒ぎで私に気が付いた鳥人をまず初めは私がどんどん近づいて派手に戦闘をしてから、魔本による魔法攻撃も織り交ぜながら徐々に追い込んでいった。それにあのプレイヤーは収納系のスキルを持っていなかったのか、矢が切れたらそのまま抵抗せずに殺された。




