第17話 弱点
目を開けたらそこは深い森の中で、辺りには濃く濃厚な程の魔力が漂っていた。取りあえずさっさと雑事を終わらせようと仮作成の神聖結界を完成させる。何せ神聖脆弱の神聖の部分を陽光結界の結界部分に、当てはめただけの突貫魔法ゆえにかなりゴチャゴチャしていた。
それから30分くらいかけて魔法術式を完成させて、それから名前を神聖結界と言う名にしてから、私は改めて辺りを見渡すと、そこには木が生い茂り草は生え散らかっている正に森林と言った感じが相応しいほどの様相をしていた。
それからさっきまで使いこなせるように特訓していたスキルで先ずは変声を発動して機械音にそして煙幕のスキルでボロボロのローブと大剣と両腕を除いて体表の全てを覆った。それから見えなくなった視界を魔力感知と気配感知で補って、手に持つ錆びた大剣を魔力付与で強化した。
それから少しだけ探索をすることにして、色々と見て回ってたらイベントが始まってから初の敵対プレイヤーと遭遇した。そして私の姿に驚いたのか敵は「何だよその恰好」と言いながら両手に持っている短剣で凄まじい速度で私に迫ってきた。そしてその勢いのままに私の首目掛けて短剣を振るった。
だが私の首を狙った攻撃が私を傷つける事は無く、手に持っている大剣で防いだ。そのまま大剣を振り上げて重力に従って落ちていく大剣で敵プレイヤーを真っ二つにした。
《スキル<斬撃強化Lv4>が<斬撃強化Lv5>に上昇しました》
《スキル<剣術Lv5>が<剣術Lv6>に上昇しました》
《新しくアビリティスキル<振り下ろしLv1>を習得しました》
そうして初めてのプレイヤー討伐を成し遂げてホクホクの気分のまま探索していると動物が多く居たり果物や植物が実っているのが目に付いた。私とは関係が無いけど、このゲームには空腹度要素が実装されている。だから定期的に何かを食べないと状態異常空腹になって最悪の場合は、餓死してしまうと言う結構気を遣う要素が有るのだ。
そう言う吸血鬼にも欠点はある。と言うよりも作られたと言う方が正しく、この大会の数日前にあった公式アップデートで、空腹ゲージの亜種として吸血ゲージなる物が実装されて、定期的に血液を摂取しないと狂化と言う状態異常になって、暴走状態になる。
それからステータスやスキル効果が減衰していって死ぬと言う要素が実装された。それ以外にもニンニク・教会・聖職者の祈り又は物質に加えて、流水に弱くて、心臓部分に聖職者の祈りを込めた木の杭を打ち込まれると確定即死する。
その上掲示板では、近接攻撃をする人間なら、必須スキルになっている気力に弱いと言う正に弱点のオンパレードだった。まぁそれが無いと完全なチート種族になるから仕方が無いとはいえ、かなり面倒くさい仕様にちょっとだけイラっと来た。
まぁその内の血液の輸送方法に関しての問題は、無くなったと言っても過言では無かった。それは町の方でガラス瓶を買い漁って、それに解体屋で出た血液を買い取って、それに詰めてここに持ってきたのだ。
そんな感じの手荷物が増えたあたりで、新しく習得したスキルの<影収納>と言うスキルが結構便利だった。まぁこれを習得した経緯は、影の中に物入れられないのかな?とか思いながら試してみたら出来たと言う奴で、多分このスキルを習得するための条件が、影の中に何かを入れる行動をすると言う物だったのだと思っている。
まぁ暫くはここ最近がイベントの準備に掛かりっきりでかなり疲労感が溜まったから暫く新しく作った魔法の<隠密結界>の魔法で隠れて暫く息を潜める事にした。
因みに魔法の方は今のでネタ切れだ。まぁ無道魔法の方に関しては<魔力線><魔光線><魔力球><魔力槍><魔力壁>で魔力線と魔力壁以外は大と連そして大連シリーズを作ったが、それ以外は外道魔法で魔法効果の延長と短縮そして、発動まで延長する魔法と魔法を保存する魔法を作ったが、それ以外は新しく習得した魔法は無かった。
因みに作ったばかりだが大や連それに大連シリーズは今後使わないなと思った。それは外道魔法による魔法強化の方が効果も高いし魔力消費も少ないからだ。
それと連シリーズの方も元々はエルダーリッチの弾幕に詠唱が追い付かないから発明したから無詠唱化の魔法を作ったあたりで、使わなくても良くね?言う感じで、多分大と連を使うよりも普通の外道魔法の方を使った方が、強いなと確信したからだ。
それから取りあえず人数を確かめてみると人数は4000人まで減っていた。これからどうするか、それが問題だ。何せ4000人もの人数をどうやったら効率的に減らせるか考えていた。と言うか今他のプレイヤーは何をしているんだ?そんな事を疑問に思って、私は隠密と消音のスキルを活用して、色々な場所に探りを入れた。
《スキル<隠密Lv9>が<隠密Lv10>に上昇しました》
《スキル<隠密Lv10>を習得した事により新しく戦闘系スキル<迷彩Lv1>を派生習得しました》
《スキル<消音Lv9>が<消音Lv10>に上昇しました》
《スキル<消音Lv10>を習得した事により新しく戦闘系スキル<消臭Lv1>を派生習得しました》
《スキル<脚力強化Lv5>が<脚力強化Lv6>に上昇しました》
《新しく耐性系スキル<悪路耐性Lv1>を習得しました》
《スキル<視覚強化Lv4>が<視覚強化Lv5>に上昇しました》
《スキルアップボーナスによりSPを10取得しました》
それから暫くこの森を探索していたら、森以外にも平原や密林もあって、終いには大きな湖すらあった。そうしてプレイヤーの方は現在ある程度纏まった形で戦闘をしていて、その様子はさながら合戦の様だった。そんな事を観察しながらどうするかなとか思っていたらそこいらをほっつき歩いているプレイヤーが見えたから魔法で倒そうかと思った。
「魔法強化魔光線」
この魔法は魔力を光線の様に飛ばす魔法で、射程距離と言う意味では現状使える魔法の中でトップを独走している魔法だ。それによりプレイヤーの命は散らされる筈だったが...。
「ウ~ンやっぱりここからじゃ届かないかな?」
《新しく戦闘系スキル<狙撃Lv1>を習得しました》
新しく習得したスキルのお陰かたまたま運が良かったのか、今度は魔法は上手くいって、無事奴を殺す事に成功した。それからも他の人よりも一段高い場所に生えた木の上で色々見て回っていた。それから時間が経って範囲縮小と言う事もあったが、それからは私の予想通り戦争は停滞した。
と言うよりも争いが活発になったと言うのが正しく、正直に言って今の環境は結構ハチャメチャだったりする。そもそも5000人を養えるほどの食料がここには無く、動物も私が見る限りは完全にレアになっていた。それ以外にも水場の少なさがあった。それによりプレイヤーを更に殺して自分たちの食い扶持を作ろうとして、それにより空腹になって、それからまた戦闘が激しくなって…って言うのを繰り返していた。




