第16話 浪費
それから本格的な天使もスーツの天使のどちらともがあれ以上出てこない事を確認して、私は近くに誰も居ない場所に移動して隠れるようにスキル習得画面を開いて、これからの大会でのプレイングの為にSPを大量消費し始めた。
《新しく異能系スキル<煙幕Lv10>を習得しました》
《新しく異能系スキル<煙幕操作Lv6>を習得しました》
《新しく肉体系スキル<変声Lv5>を習得しました》
《新しく戦闘系スキル<気配感知Lv4>を習得しました》
《新しく魔力系スキル<魔力付与Lv4>を習得しました》
《残りSPが86に減少しました》
因みに今からこの大会で私がやるプレイングは、姿の分からない謎のプレイヤー的な行動をしようかと思って大量のスキルを習得した影響でSPが87に減ったけど、後悔とかそう言った感じの感情は抱いていなかった。何せ私自身が楽しいと思ったからどれだけ浪費しようが良いんじゃね?的な考えのもとに習得したからだ。
まぁ流石に習得しすぎたしこれ以上は何かヤバい事が起きない限りSPを消費する積りは無く、これから新しく習得したスキルの調整をしようかと思いながらスキルを発動させた。
先ず変声のスキルに関しては、今の女性の様な感じじゃ無くて、機械音を思わせる声にした。その理由は声で性別がバレたくないからなのと、こういう変声機能を使う奴って刑事ものでは大抵黒幕とかだからカッコいいかなと思って習得した。因みにこれ機械音だけじゃ無くて、男の声や老人の声も出せる結構高性能なスキルだったりする。
お次は煙幕と煙幕操作のスキルで真っ黒な煙幕を常に私の体の周辺で漂うようにして、姿そのものを誰かに晒す事が無いようにする。因みにこのスキルは攻撃に使えるかどうかについては、全く攻撃や防御に転用すると言う事は出来ずに煙幕でカッコつけたり隠れて逃げたり等の使い方しかできない。
そして気配感知に関してぇあ煙幕で自分が周囲の情報を取得できなくなるからその対処法として習得して、魔力付与に関してはトーナメントで使う予定の錆びた大剣を少しでも強化するために習得した。
取りあえず誰も来ない様な場所で一人新しく習得したスキルを使いこなせるように特訓しながら、始まるまでの時間を潰していた。
そうしてそのままずっとその場で特訓しているのは暇だったから、奥の方にも道が有って、とりあえず歩いてみると何やら真っ黒な壁が有って、これ以上先に進めなかった。
取りあえず鑑定してみるが、何も鑑定できなかったからゲームでよくある透明な壁だろうなと結論づけて、そのまま元の特訓をしている場所に帰った。
それから新しく習得したスキルもある程度使いこなせるようになった。それからまだ時間が有ったから少しだけ待機スペースを探索してみる事にした。
そうして色々見て回るが存外この会場には殆ど何もなく、ただの大広場と四方に分かれて枝葉の様に分岐している路地しか無かった。それ以外外の物と言えば天井に輝く星位だなと思いながら観察していると何やらおかしなものを発見した。
それは真っ黒い大穴で全ての光を飲み込んでいるんじゃないかと思う程の漆黒だった。それにたいして私は奇妙に思いながらも取りあえず無視して、イベントが始まるまでの時間を待機していた。
それから少し時間が経って遂にイベントが始まる時間になって、直ぐに私を含む全プレイヤーを包む光が目に差し込んで私は咄嗟に顔を覆ったが、その次の瞬間にはどこだか知らぬ場所に転移していた。




