表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

仮面武道館へようこそ

戦いは終わる事を知らず、鳴り止まない鐘の音の中で全人類は、『仮面』を被り、殺し合う。その歴史は五千年前から続く大儀式を完全化させるため、人は争い、戦うのだ。


「お前、弱そうだな。戦え」

「え、え、何ですか」

「何ですかも、何もない!おまえはここで死ね!」


おどおどと何も知らない少年は、ただ呆然とビクビクしながら、足を引く。すると、空から赤い光が見えてきて、その光は高速で真っ直ぐ降りてくる。そして相手は怯み、赤い光は落ち着いてゆく。そして赤い光から仮面をつけた女の人が現れ、「みつけた!」と言ったあと、相手を軽く殴り吹っ飛ばし、「少年、いや、アラタ!逃げるよ」という。


———

説明を受けると、段々わかってきた。仮面をつけた女の人は前回の「生命戦争」に打ち勝ち、ホルダーとなった。ホルダーの女、ククルスは、皆から狙われる対象になった。

「ホルダーの命を受け継ぐ事が"生命戦争"の醍醐味だからだ」

「でも、なんで争うんですか?」

と、言ったあと、馬鹿げた質問にククルスは腹を抱えて笑っている。無理もない。アラタは12歳だ。思春期の入りたてで、右も左も分からないだろう。この世界でも子供は幸せの象徴だ。ただ違うとすればただ一つ。スタートが必ずしも赤ん坊ではないという事だ。故に産まれた時から成人や老人の事もある。


「キミのお母さんとお父さんは今、何処にいる」

「僕の母さん、父さん……」


そうだ、皆子供だから、争いが起きるのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ