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紹介するレジ機能 その44:要望を叶えたいけど、どちらか犠牲にしないといけない機能ってよくある話

酒屋専用の機能「樽代」に苦しむ。

前回の要望で解決できたと思っていたが、まだ追加で要望が飛んできた。

今の機能を活用して担当者に挑むもののうまくいかずイライラする柳瀬であった。

魔人向けに作っていたスイレジが人間も使用することにより複雑になってしまった。

初めは魔人が不正できない様に作っていたが、その仕様で進めると今回の樽代対応がうまく稼働しない。

そのため、不正防止を優先するか、樽代対応を優先するか柳瀬は悩んでいた。


「樽代ってもともと酒屋さん以外で使用する機能なのかな〜」

「不正防止を優先すると樽代の対応ができない…」

「だからと言って不正をおこなえる、抜け道レジとも思われたくない…」

「ん〜売上を上げないでお金をうまく返す方法はないかな〜」


いろいろと悩んでいる時に酒屋のアルバイトがボールペンを買いに行くためレジからお金を持ち出した。

その処理はスイレジを通して出金処理していたのを見ていた。


「全て『出金』の機能でまとめるのもアリだな」

「樽代と言ってもお金をお客さんに渡すが、レジからお金が出ることには代わりないから出金でもいいのでは…」


今ある機能を活用してもらえば、今回の要望は解決できる。

そこで亭主を呼んで『出金』の機能を使って処理をおこなった。

その出金したデータをもとに酒屋の経理がうまく処理をおこなえるか確認してもらった。

しかし経理から1つ意見が飛んできた。


「この出金データですが、メモに書かれた樽代をもとに集計しますが、樽代と言ってもビールにも樽や瓶があります」「それ以外にも樽と瓶に種類がたくさんあるので、1000円を出金しても詳細がわからないので処理が大変です」

「細かい情報を確認したかったら、出金のメモに細かく入力する以外で方法はありませんか?」

「細かく入力しても我々経理の方で集計する必要があるので、かなり重労働になります」

「できたらこれを解決して頂けると助かります」


もともと今より面倒な作業に比べてスイレジを導入したことにより格段に改善されたにも関わらず、更に上乗せで要望が飛んできた。

それを聞いて柳瀬は少しイライラした。


「自分がここに来る前までは疑問も改善案も持たずに過ごしていたはずなのに…」

「更に、それ以上の意見を自分に当ててくるのは少し辛いな〜」


1つ解決しのに、もう1つ要望を言われたので精神的にやられた柳瀬。

そのイライラを感じたリンリンは柳瀬に近づいた。


「あまりイライラしていてはダメですよ」

「私の回復呪文ならぬ回復踊りを披露しましょうか?」


気を遣ってリンリンが柳瀬に声を掛けた。

しかし柳瀬はそのイライラをリンリンにぶつけた。


「リンリンさんの踊りは今以上に精神的にやられるので踊らないでください」

「普段はしっかりとした見た目なのに、踊りになったら見た目すごいですよ」

「切り替えのギャップが激し過ぎます!!」

「ん!!切替え…」


柳瀬は切替えであることに思い付いた。

通常のレジ処理は選んだ商品を『販売』として処理してお会計をおこなっていた。

しかし選んだ商品を『販売』から『返品』として区分を切替えてから会計をおこなえばいいのでは…。


「わかったぞ!!」

「リンリンさんありがとう御座います」

「いいこと思いつきました」


そう言って柳瀬は元の世界から持ってきたレジを触り始めた。


「なるほど、なるほど」

「これだと、わざわざ売上を立てないで商品を返品処理できるぞ」

「早速スイレジのアップデートだ!!」


柳瀬はスイレジに新しくアップデートする内容が決まった。

その内容は売上を立てないで、レジの商品区分を分けるやり方だ。

普段のレジは商品を選んでからそのままお会計をおこなうのが当たり前だった。

しかし柳瀬が新しく閃いたのは、レジから商品を選んで、その商品の区分を『販売→返品』に変更してから会計をおこなう流れだった。

このやり方だとマイナス数字が計上され、更にお会計をおこなうことで商品の販売分析も出すことができる。

先ほどの経理が言った1000円の樽代に対して、どの商品に対して樽代を払ったのか詳細が分かる。

出金機能で処理するとメモを活用して樽代の詳細を記入するが、このやり方だと商品を先に選択してから渡すお金が分かるので間違いが少なく、メモを取る必要がない。

今までの返品は売上計上した取引に対して全て返金方法だったが、今回は1つ1つの商品に対して返金対応が可能になる、

これにより取引を立てないで返金処理が可能となるが、1取引を全て返金する金額と1つの商品を返金する金額は大きく変わる。

返品で扱う価格が小さくなるし、レジで会計処理までおこなうので、『どの商品で、いつ処理をしたか』全てデータが残る。

その時のレジ担当者を割り出せば不正処理したものが簡単にあぶり出せるのだ。

不正防止に対するハードルは下がったものの、今回の要望が叶えれるので問題ないと判断した。

そのため早速柳瀬はスイレジに入れるソースコードを作り始めた。

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