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紹介するレジ機能 その4:自分の立場を理解せず意見を言うのは◯◯行為である。

ついに自分がこの世界でおこなうミッションを理解したが、思ったものとはかけ離れ過ぎて悪戦苦闘中。

はたしてこのミッションをこなすことができるのか?

自分のスキルを見て驚いた。

そもそもこの世界でプログラミングスキルって何に使えるのか検討もできない。

柳瀬は昔、学校の必須科目にプログラミングスキルを一通りおこなったが、自分に合わないと思い開発の仕事につかなかった。

人に何かを伝える方が楽しいと感じていたので、営業の仕事に自分が向いていると思っている。

いきなり知らない世界に飛ばされたのだから何かチート的な能力が身に付いていると期待してがガッカリした。


「え〜〜〜。なんだこのスキルは?」

「このスキルを付与されたからって、この世界で何をしたらいいのかわからない」

「目の前に魔王がいるから、この魔王を倒したらいいのかな?」

「ん?待てよ…。なんで魔王を倒さなきゃいけないんだ?」

「誰かに魔王を倒す依頼を受けたわけではないので、一旦冷静になろう」


柳瀬はよくあるファンタジー的な物語を自分に当てはめてみたが、特に該当するイベントが起きてないので、目の前の魔王の対応をすることにした。


「おい!どうした。早くレジの使い方を教えろ」

「お前はレジを扱うものなんだぞ!!」


魔王に怒られた柳瀬。

今置かれている状況を把握しながら魔王の要望に応えるのは苦労している。

しかしレジの使い方を教えるのは営業で毎日おこなっていたので。頭を切り替えて説明を始めた。


「あ!はい!すいません。レジの使い方ですね」


柳瀬はまず魔王の言うことを聞きながら情報収集することにした。

営業で培ったトークを武器に、魔王にレジの使い方を伝えるが、次第に浮かび上がる英語と数字に対してあることを思いついた。


「ん!待てよ…。やっぱりこの英語と数字の並び方は見覚えあるぞ…」

「あ〜!思い出した」

「これはソースコードか!!」

「プログラミングスキルを付与されたから、レジを動かすたびに、そのソースコードが見れるようになったのか」


浮かび上がる英語と数字の謎がわかりはしゃぐ柳瀬。

ソースコードが浮かび上がりつつ、操作手順のソースコードや操作ログが同時に見れるようになっていた。


「なんだ!!いきなり大きな声を出して!!」

「ソースコードとはなんだ?早くレジの使い方を一通り説明しろ!」


はしゃぐ柳瀬を一括した魔王。

早く使い方を知りたくて我慢の限界に近づいていた。

次に機嫌を損ねると危ないと思い、レジの使い方に集中した。


「はい!申し訳ありません」

「え〜っと、レジ画面に映っている、この商品のボタンをタップすると金額が自動計算してくれまして…」

(やっぱりそうだ!これはソースコードだ!!)

(商品をタップするとその商品の金額が表示され、複数の商品をタップすると金額が合計され表示される)

(値引や割引の操作をおこなうと、その合計金額より値引・割引の計算がされるソースコードも表示されたぞ)

「ここでお客さんから頂いたお金を入力すると自動でお釣りの金額が表示される仕組みになります」


柳瀬はレジの会計処理の動作を一通り説明をおこなった。


「お〜〜〜すごいではないか!お金が自動で計算されて、おつりも表示されるのは素晴らしい」

「商品と金額が連携しているのが更に良い!」

「魔物たちにやっとお金の概念を浸透させることが出来たが、商品の値段を覚えられないので困っておった」


魔王が悩みの種と思わしき発言をした。

それを聞いた柳瀬は魔王に問いただす。


「え?魔物ですか…。魔物にもお金が流通しているんですか?」

「そもそも魔物って力で奪い取る弱肉強食だと思っていたんですけど…」


柳瀬のイメージを魔王にぶつけてみた。


「それは昔の話だ!!」

「私も昔はよく人間を襲って奪っていたものだ…」


魔王が人間を襲うことに驚愕する柳瀬。


「え〜〜〜人間を襲っていたんですか?」

「俺を襲っても何もありませんよ!」


驚く柳瀬を落ち着かせようと魔王が説明をする。


「安心しろ!今は人間を襲うことはしていない!」

「そんなことをするより、自分達で経済を作って生きた方が効率がよい」

「本音で言えば、勇者がいつ襲ってくるかわからない」

「更に最近は転生者が増えて能力がやたら高い」

「後から出てきたものが持っている能力が高いからチートでしかない」

「私も苦労したが魔界で使えるお金『魔金』を魔人たちに教えた」

「その魔金を使って物が買えるようにしてあるから安心しろ」

「田舎に行くとまだ物々交換しているが、ものは腐食することがあるが魔金は腐食がないからよい」

「ものによっては魔人たちの価値が持っているものと売るものとでは異なる場合がある」

「それによって争いが起きることも昔はあったが、魔金は全ての魔人にとって価値は同じになるから争いは無くなった」

「しかも全て私の魔力を注ぎ込んでいるから腐食や劣化がなく、偽物のを作ることが出来ない代物だ」


そういって魔王が柳瀬の前で魔金を生成して見せた。


「すご〜〜い。自分のいた世界のお金製造レベルより高い〜」

「日本のお金は海外に比べて通貨製造のレベルが高いって言われているけど、その比ではない」

「このノウハウがあればお金持ちになれる〜〜〜」


浮かれているのも束の間。


「さぁ早くこのレジを我々の魔界で使えるように作り変えるんだ」

「レジを扱うものとして勤めを果たすのだ」


無理やり転移されたにも関わらず、いきなり魔界用のレジを作ることになった柳瀬。


「はい?」

「魔界用に作り変えろって自分はレジを売るのはできるけど、作ることは出来ませんよ」

「まぁ売るって言っても全く営業成績良くなかったけど…」


柳瀬の主張が魔王に伝わるはずもなく…


「何を言っている、お前はこの魔界でレジを作るために送られて来たんだぞ!」

「さぁ早くレジを作って、この魔界の経済をうまく回すのだ」


柳瀬の都合すら聞くことも無く命令を下す。


「え〜〜〜、レジを作るのが俺のミッションですか?」

「売る側だったのに、いきなり作る側だなんて…」

「普通は魔王を倒したらとか、王女様を助けるとかカッコイイミッションだと思っていたのに…」

「レジ作る!!がミッションかい」

「全然楽しそうに思えないんですけど、そんな話で誰が読んでくれるの?」

「そもそもこの作者は漫画化したら120巻まで続ける気でいるけど、ネタ続くのかな?」


愚痴を言いつつも、魔王から更に追い討ちをかけられる。


「柳瀬よ!!早くレジを作れ!!2日やる!!」

「2日経ってレジが出来なかったらお前を綺麗さっぱり消してやる」


笑いながら言っているが目が笑っていない魔王…。


「うわぁ〜〜でたよ!!これパワハラじゃん」

「人の話聞いてくれないタイプだし、自分の考えが正しいと思っているタイプだ」

「ここは言うこと聞いておこう」

「わかりました」

「レジを作ったらいいんですね」


魔王の要望を聞き入れレジを作ることになる柳瀬。

果たしてレジは出来上がるのか?

それとも漫画化した時に120巻まで続けれるネタがあるのか?

次回、やっとレジ開発に進みます。

目指せ120巻の漫画出版。

小説で10話書いても漫画にしたら1話で終わるから120巻って想像したら何話書いたらいいか想像するのが怖い…。

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