紹介するレジ機能 その38:仕事の順番は頼んできた人で変わることってよくあるよね。
魔王の仕返しを優先していた柳瀬。
しかしリンリンと出会って気持ちが揺らぐ。
目の前の仕事と柳瀬がしたい事の優劣は感情で決まる。
魔王に仕返しをするために魔力を使わないでスイレジのデータを送受信できる方法を考えている柳瀬。
そのためサーバーを利用して革命を起こそうとしていた。
チャーリーさんから手に入れた情報を元にサーバーを管理している会社に向かっている途中…
後ろから猛ダッシュでこちらに向かってくる髭が濃いめの人がやってきた。
「ここにいたんですね〜」
「探しましたよ!!」
汗びっしょりになりながら近寄ってきたのはリンリンだった。
魔王に飛ばされてからリンリンと会っていなかった。
魔界に来てから今日まで、ずっとリンリンと一緒にいた。
久しぶりに1人の時間だったが、リンリンはかなり心配していた。
「リンリンさん、すみません」
「探してくれて」
「自分もリンリンさんを探していたんですよ」
柳瀬はリンリンに気をつかてサーバーの会社に向かうことを隠した。
リンリンの必死な顔を見て自分の置かれている状況を理解した。
柳瀬が抱えている仕事を進めないとリンリンに迷惑がかかるので、先に経理の要望を解決することにした。
サーバーを調べるのはいつでもできるので、一旦保留にした。
さらにスイレジのアップデートはリンリンの力は必要不可欠になるので、リンリンとの関係は崩したくない。
この状況を早く切り上げるためにも、今までのことをリンリンから聞かれる前に柳瀬から話を切り出した。
「リンリンさんは魔王に何もされなかったんですか?」
「自分はたまたま川に投げ飛ばされたので怪我しなかったんですよ」
リンリンは隠れていたので何も被害を受けなかった。
魔王に向かって物申した魔人は毎回投げ飛ばされているのを知っていたからだ。
「私は全く問題ありません」
「それより無事でなによりです」
「それではお城に戻って作業を始めましょう」
「経理の方も心配して待っていますよ」
柳瀬は仕方なくお城に戻ることにした。
前回作り終えてない科目を完成させるためにお城に向かった。
「え〜っと確かできていない科目はなんだっけ?」
「確か一覧があった気が…」
前回出来ていないリストがこちら。
釣銭準備金→×
入金→×
出金→×
売上対象外金額→×
- 現金→×
銀行預入済金→×
現金過不足→×
銀行預入金→×
繰越準備金→×
まだまだたくさんの作業が残っているので気合を入れ直した。
柳瀬とリンリンはお城に着くなりすぐに作業に取り掛かった。
柳瀬はスイレジに入れるソースコードの作成、リンリンはスイレジに入れるために魔力の準備をしていた。
「リンリンさん」
「ソースコードができましたので、アップデートをお願いいたします」
「これで経理が要望した科目をスイレジから出すことができる」
「1日の売上金額以外に、レジに入っているお金を細かく科目分けします」
makai_name":"DailySum",
"rows":[
{
"preparationCash":"●●●",(釣銭準備金)
"receipt":"●●●",(入金)
"payment":"●●●",(出勤)
"nonSalesCashTotal":"●●●",(売上対象外金額)
"cash":"●●●",(現金)
"saving":"●●●",(銀行預入済金)
"carryOver":"1●●●",(繰越準備金)
},
※●●●は自動計算された金額が表示される。
リンリンはいつもの様にスイレジに向かって手を向け光を放った。
「無事にアップデートが完了しました」
「これで経理が要望した要望を全て叶えましたね」
柳瀬は経理に言われた必須科目が完了し確認してもらった。
科目が問題ないことを確認し、実際のお店で導入検証することになった。
そのお店に柳瀬とリンリンが訪問してスイレジを稼働することに。
「お店はどのお店でおこないますか?」
「複数店舗より1店舗経営しているお店の方が好ましいです」
経理たちはお店の選定をおこない、柳瀬にお店を指定した。
「このお店ですね」
「それでは行ってきます」
「ん?この酒場ってチャーリーさんと出会ったお店では…?」
「そう言えばお店の支払いってちゃんとしてくれたのかな」
「ものすごく心配…」




