紹介するレジ機能 その35:ポケベルって聞いたことあるけど触ったことない。けど最盛期は契約者数1000万件を突破したとかしてないとか。
魔王からひどい仕打ちを受けた柳瀬。
その仕返しにいろんなことを考えるが、その発想が自分の首を今後絞めると思ってもみないで行動する。
魔王に文句を言う勢いで近寄ったら魔力で勢いよく飛ばされてしまった。
そのため柳瀬は川辺で仰向けになっていた。
「いててて」
「魔王め〜思いっきり投げ飛ばされた…」
「自分だけ優遇されていたので、文句言うつもりが返り討ちにあった」
「次からは真正面からいくの危ないので作戦を考えねば…」
魔王に対して文句を言う対策を練っていたが、柳瀬はあることに気がついた!!
魔王が人間界で優遇されているのはスイレジのおかげだった。
そのスイレジを作った本人を優遇しないで魔王を優遇していると気づいた。
人間たちに自分がスイレジを作った本人だと名乗り出るか考えたが、魔王の魔力がないとスイレジが動かない。
更に魔王の魔力でスイレジのデータのをリアルタイムで遠隔に飛ばす『クライドシステム』が実現できた。
もし魔界で作ったクラウドシステムやスイレジの機能が魔力を一切使わないで稼働すれば魔王は必要ないと思い付いた。
「スイレジのアップデートで魔力が必要だがリンリンさんを巻き込んだら問題ない」
「そかも今後は魔力を使わないで作れば魔人の力すら必要なくなる」
「そしたら魔王が受けている恩恵は自分に注がれるはず!!」
柳瀬はいろいろと頭を働かせて魔王に対して革命を考え始めた。
確かに、この世界に来てからメリットが何もないまま働いてきた。
元の世界なら仕事をしたら対価としてお金をもらうが、柳瀬は魔王からお金をもらったことがない。
しかもご飯も割り勘なので奢ってもらうこともなかった。
そう、働いた対価をもらったことがないので、反乱の気持ちが芽生えるのは当たり前だった。
しかし圧倒的な魔王の力に勝てる訳がない。
今から体を着替えて魔王に挑むのも効率が悪い。
そもそも力や肉体で勝てないなら頭で勝つしかないと分かっていた。
柳瀬が居た元の世界は魔力を使わないでインターネットを駆使してクラウドを動かしている。
さらに携帯電話やメールなど魔力がなくても便利なものはたくさんあった。
この知識を活かして魔王に挑むことを決意した。
「よし!!いいこと思いついた」
「リンリンさんの魔力を活用しながらサーバーシステムを作ろう」
「そのサーバーシステムを作りつつ魔力を使わないでも稼働するシステムとして徐々にアップデートしていこう」
柳瀬は元の世界を参考にいろいろと考え出した。
この世界でExcelを使用していたおかげで考える視野が広がった。
Excelを使ってCSVを活用するなら『API』だって応用することができる。
そのAPIを使うにもサーバーがどうしても必要になる。
そのサーバーを作ればクラウドシステムが完成する。
クラウドシステムがあればAPIを使ってデータ連携が可能となる。
この流れができたら魔力が必要なくなる。
柳瀬が求めていた『魔力を必要としない』=『魔王より柳瀬に恩を感じる』
この方程式ができたので、早速柳瀬はこの国の図書館に向かった。
最初に調べるのが、この世界でクライドシステムが存在するのか調べることにした。
「ん〜そう簡単にある訳ないよね」
「スイレジの機能が絶賛されたのは魔力を使って『クラウドシステム化』したことが最大の評価ポイントだったし…」
「この世界でクラウドが無いのは必然か…」
この世界にクラウドシステムがないことがわかった。
しかし柳瀬は諦めずメール機能を調べ始めた。
メールを送受信する際には必ずメールサーバーが使われている。
するとこの世界にサーバーが存在することになる。
サーバーが存在すればクラウド化するのも不可能ではない。
いろいろ調べていくうちに、この世界にもメールが存在していることに気づいた。
「お〜〜この世界でもメールらしき機能が存在している」
「この機能が存在するならサーバーも存在するはずだ」
「サーバーさえあればクラウド化するのも不可能ではない!!」
「これで魔王の魔力に頼ることなくスイレジが稼働できる」
柳瀬は更にその参考書を読み理解した。
「あれ?メール的な内容を相手に送ることできるけど、数字しか送れない…」
「これってポケットベルの機能かな?」
「クラウドが携帯電話の機能面を持っているとしたら、ポケベルは無線だと思う」
「もしこの世界でクライド化を開発するなら、無線を携帯電話に進化させるくらいハードル高いな〜」




