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紹介するレジ機能 その30:軽減税率ってそもそも何か説明できる人いる?

柳瀬がおこなった功績が評価されるかと思い期待していた。

しかし魔王はそれどころではなかった。


納税を無事に終えたお城の魔人たち。

柳瀬とリンリンの活躍によりスムーズに終わらせることができた。

前回はスイレジがないと納税金額がわからない。

それによりスイレジを持ってお城に来るのでお店にレジが無くなって営業できない。

その問題があったが、データをクラウド化したことにより全て解決できた。

更にデータを会社別から店舗別までおこなうなど細かい分析機能によりいろんな経営体系にも迅速に対応ができた。

また納税を受け取る魔物も知能によって複数店舗担当と1店舗担当の割り振った配置が完璧だった。

魔物にも個性や知性が異なるので、できること、できないことに対して仕事を与えていたのでトラブルが起きなかった。

昔に使っていたポップを誘導案内に使ったのでわかりやすいと評判だった。

まさに英雄扱いを受けていた柳瀬とリンリン。

この功績が魔王から評価を受けると思い、そろそろ人間界に戻れるかと期待していた。

しかし魔王は全く異なる考えをしていた。


「いや〜レジを扱うものとして転移させた私はさすがだな」

「まさに人材の選定した私の目利きに限る」

「全ては私の功績によるものだ」


魔王は全て自分の成果だったように話をする。

そして魔王は人間に対して自分が特に優れていることを話ししていた。

この前訪れていた商人に納税がうまくいったことを話していた。

その後、噂を聞きつけて人間界から多くの役人が視察に来るようになった。

昔は敵対していた間柄だが、魔人から人間に手を出さなければ人間も好き好んで戦ったりはしない。

更に、最近は転生してくる勇者もゆとり世代のものが多く、痛いの嫌いで戦うことすらしなくなった。

そのため、お互い闘うことが遠ざかっていたので、必然的に友好関係が生まれていた。

魔王も戦うことが好きではないので都合がよかった。

だが、訪問する人間に対して魔王自ら手厚く対応していた。


「このスイレジのシステムは元々私の魔力があってこその代物だ」

「もしよかったら色々と触っても良いぞ」

「質問や使い方の説明は私の部下がおこなうので遠慮しないように」


肝心なところは柳瀬とリンリンに対応させ、魔王は自分のことを売り込むのに必死になっていた。

柳瀬は魔王の言う通り、魔力がなければスイレジが動かないことを理解しているので素直に働いていた。

しかし自分の功績はいつ評価されるのか期待しつつ、役人の対応をしていた。


そんなある日…


人間界で噂になっていたスイレジについて、もっと詳しく教えて欲しいと名乗る人間が複数現れた。

人間界も消費税を導入しているが問題が発生していた。

それは、消費税を値上げする際に、いきなり全部を上げてしまうと国民から反発されるので、少しづつ上げることにした。

そこで人間界で新しくおこなう政策として『軽減税率』の導入だった。

現段階では全て一律8%で消費税を課税しているが、販売するものによって消費税を2種類に分ける案だ。

食料品や料理のテイクアウトは消費税が8%とする。

物販やお酒、タバコは消費税10%とする。

この複数の消費税を設けたのが『軽減税率』だ。

将来的に全ての消費税を10%におこないたいが、一旦10%と8%の消費税を分けている。

その対応するレジが人間界で必要になり、魔界で導入しているレジを人間界に導入できないか相談を受けた。

しかし今のスイレジは3%の消費税を自動計算しているが、複数の消費税を計算する機能は備わっていなかった。

そのため、まずはスイレジを軽減税率対応レジにアップデートする必要があった。

それを聞いた魔王はすぐに柳瀬とリンリンに指示を与えた。


「え〜また働かされるの〜」

「いつになったら人間界に戻れるのかな〜」


愚痴をこぼしている柳瀬に向かって魔王が微笑みながら伝えた。


「柳瀬よ、安心しろ」

「今から人間界に向かってもらう」


それを聞いて柳瀬は喜んだ。

この魔界に居続けても自分の居た世界に戻れる可能性が低い。

だがこの世界の人間界に行けば何か解決策が見つかると期待していた。

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