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紹介するレジ機能 その3:営業マンなら一旦先方の話を全部聞こう!

危険が迫る中、いきなり電話が鳴ったと思ったら全く知らない相手からの着信。

これはでた方がいいのかな?

携帯から着信があり、助かるかも…っと希望が芽生えた。

しかし、そこには見覚えのない『魔王』と表示されていた。

登録した記憶もなければ今まで掛かってきたことがないので戸惑った柳瀬。


「え〜魔王って誰〜」

「現実逃避は好きだけどファンタジーの世界はそこまで詳しくないんだけどなぁ」

「とにかくこの状況が助かるかもしれないからでてみよう」


恐る恐る電話に出てみた!!


「も、もしもし、あの〜聞こえてますか?」

「電話を頂いたので出させて頂きました」


少しの間、沈黙が続いた…

すると魔王から返事が返ってきた。


「誰だ?私に話しかけてくるのは?」

「私が誰かわかって話しかけているのか?」


魔王から電話の電話にでたにも関わらず何故か責められる柳瀬。

しかし戸惑いはあったが、自分に危険が迫っているので必死に食らいついた。


「あの〜電話がかかってきたので出たんですけど…」

「出来たら助けて頂くことはできませんか?」

「今かなり危ない状態でして…」


魔王だろうが神だろうが関係なく、目の前の猛獣の方が怖かった。

まず自分が助かった後に謝ればいいと、魔王に助けを求めた。


「ほう。助けて欲しいと言うが、なぜ私が助ける必要がある?」

「私は今、新しい使いが来るのを楽しみにまっておるのだ」

「お前にかまっている暇はない!!」


魔王は話している相手がわからないため、冷たい態度をとる。

早く転移するものが来ないか期待いているので、早く電話を切りたかっている。

しかし柳瀬は食い下がらず、話しかけてきた。


「そう言われましても、私もいきなり猛獣が目の前に現れてびっくりしているんですよ」

「いきなりジャングルが目の前に現れて、何がなんだがわからないので助けて下さい」

「私は冴えないレジを売る営業マンですが、助けてくれたら何がお手伝いしますよ〜」


必死な思いが魔王を動かした!

魔王が待っているのはレジを扱うものだった。

そのものからの連絡だと気づき態度を大きく変える。


「よかろう!助けてやってもいいぞ。そのかわりにどこにおる?」

「場所を言えばすぐに迎えに行くぞ」


魔王は場所さえ分かればすぐに救出に出向ける。

しかし柳瀬は先ほどこの世界に来たので居場所をわかってなかった。


「どこにいるって…。わかるわけないじゃないですか!」

「何か目印になるものもないので、どう伝えたらいいですか?」


ジャングルの中で目印になるものは殆ど無かった。

木や草しかないので、困る柳瀬。

しかし魔王が閃いた!!


「レジを空に掲げよ!」

「それを元に私が探し出す」

「もしレジを扱うものならレジを持っているはずだ!!」


柳瀬は言われるがままに、急いでレジを空に掲げた!!


「掲げました〜〜〜。早く助けて下さい!!」


魔王は位置の特定が出来たので、瞬間移動した。

移動した魔王は柳瀬の目の前に現れ話しかけた。


「私が魔王だ!!」

「お前がレジを扱うものか?」


魔王が柳瀬に問いかけたが、柳瀬は自分の立場を理解していなかった。


「レジを扱うもの?」

「確かにレジを販売するのが仕事だけど…」

「あ!ここは相手に合わせた方が助かるかも」


柳瀬はまず、このジャングルから出ることを優先したので、魔王の言うことに話を合わせることにした。


「そうです!レジの扱いなら任せて下さい」

「私がそのレジを扱うものかもしれません」


魔王が求めていた回答が来た。


「よかろう!では私の城に行くぞ」


魔王は柳瀬の肩に手を合ってて呪文を唱えた。


「プーラ!」


一瞬にして魔王の部屋に到着した。

少し薄暗く、周りには見たことのない機器がたくさん並ぶ中、魔王が柳瀬に問いかけた。


「よし!レジを扱うものよ、早速レジを私に見せろ!」


とにかく魔王に歯向かわないのが一番だと理解していたので、柳瀬は人間界から持ってきたレジを差し出した。

そのレジを受け取った魔王は台に乗せてレジを触りはじめた。


「レジを扱うものよ!これをどうやって使ったらいい?」

「私にこのレジと言うものの使い方を説明せよ」


柳瀬は迅速に魔王の近くに行き、レジの扱い方を話初めた、


「はい!まず電源を入れてから扱いますのでお貸し下さい」


柳瀬はレジの電源を入れ、レジのアプリケーションを起動した。

起動したレジは光を放ちつつ、専用の画面が映った。

その画面に見とれている魔王。

すぐにでも触りたい気持ちを抑えつつ柳瀬に問いただした。


「もう使える状態か?」

「これでレジがちゃんと稼働してくれるのか?」

「レジを扱うものよ!このレジの使い方を早く教えよ!」


レジの扱いを説明する前に柳瀬が魔王に一言伝えた。


「あの〜私の名前は柳瀬って言いますので、出来たら柳瀬って呼んで頂いてもよろしいでしょうか?」

「レジを扱うものってなんだか違和感があるのでいいですか?」


魔王は呼び名はなんでもよかったので簡単に受け入れてくれた。


「ヤナセ?変わった名前だな!とにかくわかった!わかった!柳瀬だな!」

「柳瀬よ!早く使い方を教えろ!」


柳瀬は魔王にレジのレクチャーを始めた。


「はい!まず使い方ですけど…」


柳瀬はレジの使い方を魔王に見せようとしたが違和感を感じていた。

いつも見慣れているレジ画面から英語と数字の文字が目の前から現れる。


「あれ?なんだこれ?」

「レジ画面が故障したと思ったが英語と数字が見える以外、レジ画面は普段と変わっていないな」

「この文字配列はどっかで見たことある気がするけど、なんだっけ?」


英語と文字をの上をよく見ると【スキル】が表示されていることに気づく柳瀬。


「スキル?スキルってなんだ」


スキルの言葉に反応し、柳瀬の目の前にスキルボードが現れた!!

そこには体力・魔力・筋力などファンタジー定番のスキルボードだった。


「え〜もしかして転生したら◯◯や転移したら◯◯ってやつでよく見るやつかな?」

「ってことは俺の特殊スキルも付与されているのか」

「どれどれ俺がこの世界で使える特別なスキルはなんだ?」

「ん!!ここでのスキルってこの世界で関係あるのか?」


驚くのも無理はない。

そこには戦闘に対して全く関係ないスキルが表示されていた。


「プログラミングスキルって、どう使ったらいいの?」

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