紹介するレジ機能 その29:油断していると問題が発生する。だからと言って気合いれて構えても問題が発生することあるよね。
理想していたものが出来上がり満足する柳瀬。
しかし魔界にも人間界同様にたくさんの会社を経営する魔人もいることを知らされる。
さてさて、その分析はどうしたらいいのかな?
会社や店舗の売上がちゃんと別で仕分けされているか確認に向かった。
今回のために用意していた大型画面を確認した。
そこに映っていたのは柳瀬が理想としているものだった。
「お〜完璧に仕分けされている」
「会社から店舗までしっかり分けて見ることができる」
柳瀬は満足していていたが、リンリンが思いもよらぬことを言った。
「かなり細かく分けて見ることができて素晴らしいのですが、会社を複数もつ魔人にはどうしたらいいでしょうか?」
「この分析されたデータを元に我々で計算したらよろしいのでしょうか?」
柳瀬は細かく分析することに注力していたが、複数の会社を経営する魔人のことを考慮していなかった。
「しまった〜」
「まさか魔人でも複数の会社を経営しているとは思ってなかった」
「確かに会社を複数持っていたらA社とB社の合計金額で魔金を払ってもらう」
「データを表示する以外にも追加で機能が必要になる…」
「そうだ!!」
「それならこの画面で検索オプションを取り入れよう」
「条件を指定して検索できるようにしたら解決する」
「更に検索結果に対して個別で分析を出し、総合計の数字も表示させよう」
「これで複数店舗を持っている魔人」
「複数の会社を持っている魔人」
「全てに対応できる」
「納税を管理する魔人からすると、支払ってもらう魔金さえわかれば問題ないはず」
そう言って映し題している画面に新たに機能を備えるべくソースコードを作成し始めた。
"makai_name":"search_display",
"rows":[
{
"company-id":"○○○",→会社IDで検索
"storeId":"○○○",→店舗IDで検索
"storeName":"○○○",→お店の名前で検索
"storeAbbr":"○○○",→店舗名略称で検索
"postCode":"○○○",→魔界郵便番号で検索
"address":"○○○", →住所で検索
"phoneNumber":"○○○", →電話番号で検索
"faxNumber":○○○, →ファックス番号で検索
"ownerName":○○○, →代表者の名前で検索
}
],
"rows":[
{
”FunctionDisplay_Plus:Total Amount of money”→検索結果より合計金額を表示させる
}
],
出来上がったソースコードをリンリンに入れてもらった。
「これで検索機能を使いこなせたら完璧だ」
「全員が検索機能を使う必要はないので、知能が高い魔人だけでおこなってください」
「全ての魔人が複数の会社経営や複数店舗をおこなっている訳ではありません」
「基本は1店舗経営の魔人が多いので、2店舗以上持っている魔人は別の列に並んでもらうなどオペレーションで解決しましょう」
複雑な機能と単純な機能を使える魔人の対応を分けるため、並ぶ列を仕分けする案を出す。
周りの魔人たちは尊敬の眼差しでレジを扱うものとして柳瀬を見ている。
しかしこれは人間界でよくある役所で順番待ちする時に使われているオペレーションだ。
その発想を自分が発案したかのように見せる柳瀬。
昔は冴えない営業だったが、今はまるでペテン師のような風格するら漂う。
前回の納税で失敗した経験を活かし、次の納税に対応する。
そして納税当日…
「よし!前回みたいにスイレジを持ってくる必要がないし、オペレーションも万全だ」
「もしトラブルがあってもすぐに対応できるよう準備も万全だ」
リンリンと柳瀬はトラブルが起きてもすぐに対応できるよう待機していた。
そして納税しに魔人たちが現れ始めた。
並んでもらう列の案内も万全のため、魔人たちを待たせ過ぎたり、暴れて問題を起こす魔人はいなかった。
「あれ?リンリンさんもしかして、我々の出番がないかもしれませんね」
「納税が開始してから6時間が過ぎたのに全く呼ばれる気配がないですね…」
そう言っている間に、全ての魔人たちの納税が完了した。
まさに完璧と言える仕事だった。
基本は1店舗を経営している魔人がメインなので簡単に処理が終わる。
複数店舗や複数の会社を持っている魔人も検索を駆使ししていたので、問題は起きなかった。
魔王はここまで順調にできると思っていなかった。
魔人が揉めることなく、しっかりと納税しに来てくれたので驚いていた。
たまたま魔王の横にいた人間が魔王に声をかける。
「へぇ〜なんかすごいことが起きたんですか?」
「魔人たちが綺麗に並んでお金を支払っているなんてびっくりですよ」
「一体何をしたんですか?」
魔王に声をかけたのは、人間界から物々交換をしにやってきた商人だった。
普段は人間界のものと魔界のものを交換する間柄。
その商人が普段見ない光景に興味を持った。
すると魔王は商人にスイレジの存在を教えた。
元々レジそのものを魔王に教えたのが、この商人である。
商人が思っていた以上に魔界のレジが進化していることを知った。
魔王は自分の国が財政難で苦しんでいたのを『消費税』を導入して危機を脱したこと。
さらにスイレジを使って自動計算することで誰でもレジが扱えた。
そして全てのお店の消費税の金額が魔王のお城で把握できること。
それにより、魔人たちは不正をすることなく納税が完璧にできたことを商人に伝えた。
「そんなことがあったんですね」
「それって我々人間界より凄いことを成し遂げたかもしれませんよ」
魔界の状況を商人が理解し人間界に帰って行った。
まさかこれが人間界と魔界の関係が大きく変わるとは想像もしてない魔王たちだった。




